掲載日 : [2002-11-07] 照会数 : 2226
民族教育の灯連綿と 名古屋韓学が40周年(02.11.06)
[ 40周年を記念して開かれた文化祭
]
延べ8千人が修了
児童から社会人まで対応
【愛知】学校法人愛知韓国学園名古屋韓国学
校(権泰殷理事長、尹大辰校長)が今年で開校40周年を迎えた。同校は、1962年の開校以来、名古屋での民族教育振興を一手に担ってきた。8000人を超える修了生を送り出すなど、名古屋のみならず愛知の民族教育のメッカとなってきた。
愛知での民族教育は、1959年から民団中村支部で開かれていたウリマル講習会だけにとどまっていた。在日韓国人の定住者が多いのにもかかわらず、当時愛知県内に韓国系教育施設が1校もなく、在日同胞子弟への民族教育施設の必要性が叫ばれていた。
61年12月になって中村支部に韓国から教師が派遣され、本格的に民族教育のための学生を募集し、翌年10月に同支部において授業がスタートした。これが名古屋韓学の前身となった。
当初は、小・中学生を対象に週3回(夜間)、ウリマルを主として歴史や地理、文化、民族舞踊などをはじめとする民族素養を教えてきた。通学の便を確保するためにスクールバスを購入し、30人ほどだった生徒数も50人にまでに増えた。また民団の式典に子どもたちが韓服姿で民族舞踊を披露するまでになり、韓学の存在を地域同胞たちに大きくアピールするなど、成果はめまぐるしいものがあった。
生徒数も年々増加傾向を示すなか、多くの生徒たちが安心して授業を受けられるようにと、65年1月、新校舎建設に向けての学園建設委員会が発足した。
団員宅を日々訪問しては民族教育の必要性を説き、地道な募金活動を続け、同年10月には新校舎が完工した。
対象を高校生、社会人にまで広げ、生徒数もこの時すでに400人ほどになっていた。学生層の変化を機会に、教課内容も一新することとなり、全日制の学校へ昇格することを願って修業年限2年の普通科と1年の料理教室、韓国古典舞踊教室を66年4月から新設した。
また中・高生を対象とした英語、数学講座と小・中学生対象の珠算講座をそれぞれ毎週4日間開くこととした。
74年9月、民族教育50時間義務制の実施のために9個の分校を設立し、全同胞の受講を呼びかけた。翌年1月には、この間の民団、婦人会、各関係者の協力が実を結び、学校法人の認可を得、今日に至っている。
3日、愛知韓国人会館で開かれた40周年開校記念式典では、民団愛知県本部の崔東佑団長をはじめ同学園の鄭煥麒名誉理事長、婦人会愛知県本部の朴甲順会長、駐名古屋総領事館の柳洲烈総領事、民団関係者、父母ら400余人がお祝いに駆けつけた。権理事長は「40周年を迎え、国際化教育の主軸ができてきたと自負している。これからも邁進していく」と感慨深げに語った。
午後の文化祭では、舞踊や楽器演奏、演劇など多彩なプログラムが繰り広げられ、青年会員やオリニたちがその成果を発表した。また同会館玄関前では婦人会のオモニたちがトックやキムチ、ピビンバなどを販売して賑わいを見せた。
尹校長は「本国志向の民族教育から在日韓国人としての定住志向の民族教育を続けてきた。自分のルーツに誇りをもちながらも日本社会に適応できるよう、愛知のコリアン文化の発信地としていきたい」と在日同胞教育への意欲を見せた。
(2002.11.06 民団新聞)