掲載日 : [2003-01-01] 照会数 : 5947
活躍する在日3世 李亜由美さん(03.01.01)
[ 人気アイドルグループ「sugar」(前列中央が李亜由美さん) ]
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歌を通じ在日アピール
〞成功〟信じて一歩ずつ前進
アイドルグループ「sugar」
韓国芸能界でデビュー
李亜由美さん
中学生の時に母と訪れたソウルでスカウトされ、韓国の芸能界にデビューすることになった李亜由美さん(18)。中学卒業と同時に訪韓し、新しい生活に踏み切ったものの、当初は戸惑うことが多かった。
本国出身の3人のメンバーとの共同生活は、習慣の違いなどで食い違いを見せることもあった。何しろ韓国語ができないのが致命的だ。
韓国語の猛特訓のほかに、〞歌って踊れること〟が当たり前の韓国のポップシーンでメジャーになるためには、移動中の車内では歌の練習、一日の終わりには、ダンスのレッスンが深夜に及ぶ。厳しい毎日に音を上げそうになったが、「個性のある歌手になりたい」一心で、頑張り通してきた。
2001年末のデビューから3カ月後の昨年3月、初のアルバム「SWEET LOVE」が発表された。平均年齢17歳のメンバーにピッタリの軽快なポップスが収められている。そのほか、チョコレートのCMなどにも出演した。
現在、テレビのレギュラーは7本。分刻みのスケジュールをこなす。K―POPの番組「M―net」では、単独で司会も務めている。人気は急上昇中で、コンサートについて回る追っかけファンは600人ほどいるという。
韓日共催のサッカーワールドカップ(W杯)で盛り上がった昨年は、「韓日国民交流年」の年でもあった。様々な交流イベントの一つとして、W杯成功記念「日韓ジョイントコンサート・フレンズ」が8月に東京で開かれ、出演した。
初の日本公演だったが、熱狂的なファンが陣取り、盛んに声援を送る姿があった。「正直言って驚いた。日本にファンがいるなんて想像もしていなかった」。その後、11月に鳥取県米子市で開かれた「2002国民文化祭」に招待され、地元でも熱唱した。
約3年間のソウル生活で、韓日両方の文化が何となくわかるようになった。韓国と「在日」による初の混成ユニット自体が、「sugar」の個性だとも充分理解している。しかし、続々と新しい歌手が誕生するサイクルの早さは脅威だ。
今年3月にはセカンドアルバムの予定もある。「在日だからこそ出せる個性がある」と、「在日」であることを強烈に意識し始めた亜由美さんにとって、韓日交流の担い手として真価が問われる1年になりそうだ。
■プロフィール■
1984年鳥取市生まれ。好きな音楽ジャンルはR&B。日本の歌手では宇多田ひかる、浜崎あゆみのファン。10代の少女4人で編成するアイドルグループ「sugar」のリードボーカル。
(2003.01.01 民団新聞)