掲載日 : [2003-01-15] 照会数 : 2472
大阪弁護士会の「人権賞」受賞 コリアボランティア協会(03.01.15)
地域に根ざした活動評価
阪神大震災では「炊き出し」率先
【大阪】大阪弁護士会(佐伯照道会長)の第2回人権賞に、生野区のコリアボランテイア協会(康秀峰代表、兼高麗書道連盟会長)が選ばれた。身体障害者や高齢者の生活支援を中心にカンパのみで在日、日本人の区別なくボランテイア活動を地道に活動してきたことが評価された。授賞式は6日、大阪弁護士会館で行われた。
コリアボランティア協会の康代表は「民族、国境、ハンディを越えて、差別された怒りを愛に変えればいつか心は通じると考えて活動してきた。受賞は社会的認知を受けた証拠」と今までの苦労が報われたと語る。
差別に耐えられず10数回転職を繰り返した。生まれつき足が不自由な弟(2年前に他界)の世話で、障害者をもつ家庭の大変さを痛感。在日社会にはなぜ「ボランティア活動」がないのか、という疑問から、自らボランティアになる決意を込めて40歳から準備を始め、94年に同協会を発足した。発足翌年の95年には阪神大震災が発生、民団や総連の在日同胞組織と協力して同胞に限らず広く地域市民への「炊き出し」を呼びかけた。また孤独死が問題化した独り暮らし高齢者宅を訪問してケアに当たる活動も展開した。
不況のあおりを受けて00年、無償で借りていた事務所を退去することとなり、現在は小さな元貸店舗(生野区勝山北3―8―31)で活動している。当時13人だったスタッフも今は5人。会員は8500人(10カ国)にのぼる。「給料が払えないことも多々ある中、協会を支えてくれているスタッフには心から感謝している」と康代表。
自分ら26歳の時に開いた書道教室の収入や私財もなげうって、常に弱者の視点から努力を重ねてきた。持病のリウマチが悪化し、今は自宅療養しながら活動を続けている。
同協会の鄭炳熏代表代理は「介護制度と現実のギャップに苦しむ人は多い。今年は活動事務所を立ち上げたいと思っている」と、今回の受賞を励みに、一人でも多くの賛同を求めている。
カンパの振込み先・00920-6-29408、コリアボランテイア協会まで。問い合わせ先は06・6717・7301へ。
(2003.01.15 民団新聞)