掲載日 : [2007-02-21] 照会数 : 7560
千字文の巨大緞帳 全国巡回・東京でも展示
[ 千字文の巨大緞帳を前に説明する里みちこさん ]
日本に漢字(千字文)と論語を伝えた王仁博士の遺徳を偲んで建設された「百済門」(大阪・枚方市内)の除幕式を飾った千字文の緞帳が、昨年10月の初公開以降、全国を巡回している。制作に関わった大阪市の詩人、里みちこさんが自らの詩作品約100点を紹介する「もったいない展」で公開中だ。
作品は、里さんが05年5月に亡くなった最愛の母親(享年90)を供養する「千字文のタペストリー」(壁掛け)として制作した。制作には里さんの呼びかけに賛同した書家ら100人が関わった。
東京・渋谷区の国連大学会場では、観覧者が内側からガラス越しに展示された縦3㍍、横6㍍の巨大な緞帳に視線を寄せ驚きの声を上げていた。作品の隣には千字文の緞帳で覆われた百済門の除幕を伝える「民団新聞」記事(06年11月15日付)も掲示してある。
千字文とは別に、日本の小学校教育漢字(1006文字)を使った緞帳の制作作業も進んでいる。こちらはある小学校から全生徒が参加した。子どもたちが1文字ずつ11㌢四方の端布に墨で描いたものを千字文の時と同様に一枚ずつ縫い合わせた。周囲を飾る赤の縁取りを終えたら双方をマジックテープで貼り付け「布で握手させる」。3月、島根での巡回展で初公開される。
里さんは「日韓が手をつなぐきっかけにと願っている。作品を竹島(独島)で展示できたら最高」と笑顔で語っていた。
千字文の国連大学での展示は3月10日(午前10〜午後7時半)まで。同大事務局(℡03・3499・2811)。入場無料。4月には全羅南道にある王仁廟で執り行われる祭事に貸し出す。
(2007.2.21 民団新聞)