掲載日 : [2007-04-11] 照会数 : 4353
<読書>私の名前はキム・サムスン 等身大の30歳独身女性とは
05年、韓国で社会現象を起こしたドラマ、「私の名前はキム・サムスン」。
主人公は30歳の独身女性で、サムスンという名前自体も垢抜けなさを象徴しているため、改名に奔走する。その姿は哀愁を誘う。おまけに、太めのパティシエ、金も学歴もなく、恋人にも振られ、コンプレックスに落ち込んでいる。
それでも、新しい恋と仕事に奮闘する姿、それに乱暴な言葉遣いが、これまでのドラマにはなかった新鮮味を十二分に出して、同年代の女性から圧倒的な支持を得た。
最高視聴率50%を超えたドラマを、名場面を振り返る文章と数多いカラー写真、インタビュー記事で紹介するのは、主人公を演じた女優、キム・ソナ。中学・高校時代の6年間を家族とともに東京で過ごし、高校は東京韓国学校で学んだ経歴を持つ。日本語も堪能だ。東京駅構内のカレー店でバイト経験もある。
日本生活の中で、帰化や本名を名乗れない在日の問題を知ったキム・ソナは、本書で、「差別を生んでいる国と社会の問題だ」と言い切り、韓流によって韓国のイメージがよくなったことを喜ぶ。
話題のドラマは、日本でもスカパー(KNTV)などで放映されたが、本書の発刊を期に、もう一度見たい。見れば、キム・ソナの魅力にはまること請け合いだ。
(キム・ソナ/朝日新聞社著、朝日新聞社1300円+税)
03(3545)0131
(2007.4.11 民団新聞)