掲載日 : [2007-05-16] 照会数 : 4232
好調な韓日フェリー航路 貨客急増で毎日運航
[ 釜山〜大阪間に4月から投入されたパンスター・サニー号 ]
新規航路の開設も相次ぐ
韓日間の人的交流は昨年、双方向で450万人に達したが、中でもフェリーによる往来が好調だった。昨年は110万人(前年比10%増、国土交通省調べ)を超えたほか、貨物の輸送量も増え、今年に入って定期船を毎日運航にするなど各社とも強気の策に出ている。
原油価格上昇で苦戦する国際旅客船会社は経営難の打開策として、貨物と旅客を同時に運ぶ貨客船で航空貨物との本格的な競争に乗り出した。
パンスターラインドットコムは4月から、釜山〜大阪路線に定期船パンスター・サニー号(2万6000㌧)を新たに投入した。これまでの「パンスター・ドリーム」に加えて2船体制とし、週3回体制から毎日運航をスタートさせた。
同社の関係者は、「飛行機と比べて半額の価格がメリットで、韓国から修学旅行をはじめ団体客の利用が増えたほか、貨物の輸送量が増えている。3泊4日の商品が売れ筋だ」と指摘する。
このような傾向を反映し、乗客減少で05年に中断された釜山〜小倉路線についても、C&フェリー・コンソーシアムが貨客船の運航を請け負うことが決まっており、就航再開を準備中だ。釜山とのフェリー航路は、大阪のほか広島、下関、博多間を結ぶ。また、JR九州のビートルなどの高速艇は博多〜釜山を3時間弱で運航している。
韓国近海輸送協議会によると、韓日航路の06年コンテナ輸送量は往復航総計で128万6237TEUとなり、前年比で4・1%の伸びを示した。増加に転じたのは実に4年ぶりだ。釜山港湾公社がまとめた釜山〜日本港間のコンテナ航路における今年1月の取扱量も、前年比13%増の16万8000TEUと好調を持続している。
釜山と日本全国30数港のコンテナ定期航路サービスを展開中の興亜海運は今年3月末、岩手県の大船渡港に初就航した。今回の開設により岩手県は企業の物流コスト削減や貿易拡大に大きな期待を寄せている。
フェリー会社の関係者は「毎日運航により迅速な配送が可能となり、貨物も安定的に取り扱うことができ、航空貨物に対して十分な競争力を維持できる」と採算性が十分にあると見ている。中国から日本に輸送される貨物の釜山積み替え誘致も期待されており、貨客船の追加投入はさらに続くと見られる。
(2007.5.16 民団新聞)