掲載日 : [2007-06-06] 照会数 : 4420
<読書>チャングム・フォーエバー 大ヒット作の舞台裏を探る
日本でも大ヒットしたドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」に出演した俳優10人と、イ・ビョンフン監督、料理監修のハン・ボンニョさんに聞いた撮影時の苦労話や楽しいエピソードをはじめ、「楽屋裏」でのうわさ話など興味深い内容が紹介されている。
「おもしろくなければドラマではない」という演出哲学を持つイ監督。ドラマの誕生秘話や配役の選定からはじまり、この作品が韓国の医女制度や伝統料理の存在を世界に広めることができたと語る。
チャングムの親代わりの商人、カン・ドック役のイム・ヒョンシクが実は、韓国で放映中に愛妻を亡くして大変なショックを受けていたが、最後まで俳優としての姿勢を保ってきたという話にはほろりとさせられる。
さらに取り上げた10人の俳優のなかで、チャングムを窮地に追いやる悪徳商人チェ・パンスル役のイ・ヒドは本来コミカルな役が多く、実年齢が50代前半、生まれ変わったら俳優ではなく、学者になって静かに研究をして過ごしたいという、物静かな男性だったことにビックリ仰天した。
ドラマはメインの撮影が秋から冬にかけて行われており、登場する俳優たちが異口同音に寒さに関する苦労を語っているが、どんな状況下でもプロフェッショナルに徹する韓国人俳優たちの底力をみる思いがした。
(パドックス編、河出書房新社1333円+税)
℡03(3404)1201
(2007.6.6 民団新聞)