掲載日 : [2007-08-29] 照会数 : 3960
手作りの韓国語学習17年 小さな喫茶店から大きな輪
[ 李美代子さん(左から2人目)を囲む喫茶店での学習会 ]
【大阪】生野区の鶴橋駅にほど近いある喫茶店の一室。ここで「ウリマル雄弁大会」で入賞した在日韓国人2人が世話人となり、自発的な韓国語勉強会を毎月続けている。今年で17年。この間1度も欠かしたことがない。ウリマル学習を通じた在日韓国人と日本人による「韓国語の分かち合い」の場となっている。
楽しくをモットーに1000人巣立つ
学習会は初心者と中級以上の語学能力を持つグループに分け、第2・3水曜日の午後6時半からの2時間余りにわたって開いている。参加者は在日韓国人と日本人合わせて40人余り。会の名称は共生の意味を込めて「ウリマルハプシダ(母国語で話そう)・ハングルナヌムフエ(韓国語の分かち合い会)」とした。
同会代表の李美代子さん(66)=東大阪市=は「無理せず、楽しく学びながら読み書き、話せるようになるのが目標。知人・友人の輪も広がっています」と話す。代表だからといって一方的に教える立場ではなく、全員で交流し、学びあうのだ。特別な会費はない。こうした自由な雰囲気が17年間続いた理由の一つだろう。この間、多少の出入りはあるものの延べ1000人以上が巣立ったという。
学習は参加者全員による教材の読み合わせから始まる。次に1人ずつ読み比べながら相互にチェック。スタッフでネイティブの韓国人留学生、姜信英さん(44)がアドバイスしている。
李さんは89年、民団大阪府本部で開かれたウリマル雄弁大会で2位に入賞した。お祝いの韓国招待旅行では「もっと勉強して会話ができるようになりたい」と思うようになり、同じく1位入賞の島枝さん(66)=吹田市=を誘って学習会を立ち上げたのが始まり。後に同3位入賞の池田常雄さん(59)=奈良市=も加わった。
さんは「ここまで続けてこられたのは李代表の母国語に対する思いでした。その熱心さに引かれて韓国語の好きな人たちが集まった」と話す。池田さんは「この会合に出て『在日』を一生懸命生きてきた人たちの存在を知ることができた」という。
メンバーの金参禮さん(68)と梁正美さん(69)の2人は「韓流で韓国語に目覚めてここに来ています」と動機を語った。坂野公子さん(55)と加藤美季さん(34)の2人は「韓国旅行に行って、韓国の文化をもっともっと知りたくなって参加するようになりました。楽しく学べる会です」と笑顔で語っていた。
会の連絡先は℡・FAXとも06・7650・2735(李美代子さん宅)。
(2007.8.29 民団新聞)