掲載日 : [2003-01-29] 照会数 : 2305
趙章恩のおもしろ韓国IT事情 <4> 「ネット放送」−<1>03.1.29)
[ SBSのネットテレビ画面 ]
趣味はインターネット?
手放せない理由はネット放送<1>
韓国統計省の調査で「休日の過ごし方」に必ず登場するのが「インターネット」だ。暇さえあればPCの前に座りネットライフを楽しむ「趣味はインターネット」のような雰囲気は、やっぱり世界有数のインフラの整った国ならではの国民性なのだろうか。
一体インターネットのどこがそんなに面白いのか、インターネットで何が出来るのか、日本とは比べられない快適すぎるネットライフが韓国にはある。
02年9月、韓国のブロードバンド加入回線が1000万を突破した。98年7月韓国初のケーブル網を利用したブロードバンドサービスが「ドゥルネット」より始まり、99年4月「ハナロ通信」が世界初ADSLサービスを始め一気に普及された。99〜02年の4年間ブロードバンドインフラに投資された金額は約11兆ウォン(約1兆1千億円)、IT産業に17兆ウォンの精算効果と6兆ウォンの付加価値、59万人の雇用効果をもたらした。
8MbbsADSLがISP料金込みで月2800円前後、この格安料金も人気の秘訣だが、これ以上にADSL加入を促進させたものがある。それはオンラインゲームや映画、コミュニティー等の豊富なコンテンツにある。
KBS(http://www.kbs.co.kr)、MBC(http://www.imbc.com)と言ったテレビ局のホームページでは今TVに映っている映像がそのまま生放送され、全ての番組が再放送され無料で見れる。専用プレイヤーには動画の画面だけでなく、シナリオやドラマの撮影場所案内、タレントが着てる洋服やアクセサリーが買えるショッピングサイトのリンク等、プラスαの情報も盛りだくさん。
唯一100%民放のSBS(http://www.sbs.co.kr)は番組一本50円に有料化しドラマの再放送だけで一日700万円以上の売上げを記録している。
主婦層のインターネット利用率が伸びたのはインターネット放送のお陰とも言われる。韓国ではTVは午前と夕方しか放送してないので、昼間主婦のお楽しみはもっぱらインターネットだ。日本のようにワイドショーがあるわけでもなく、女性週刊誌もない。
話しの種は全てネットから仕入れるのは主婦もサラリーマンも変わらない。インターネットさえつながっていれば、いつでもどんな番組でも見れる時代になり、ネットはより身近な存在となった。
韓国ではTV、ゲーム、映画、音楽等のコンテンツをPCとADSLさえあればで全て無料に近い値段で利用出来る。新婚家庭ではTVやビデオ、DVD、オーディオのようなAV機器は一切買わず、最高級仕様のPCだけを買うケースが増えている。PCメーカーでも「見せたいPC」というコピーでAV機能を揃えリビングに置きたい性能もデザインも優れたPCが登場し始めた。
(この項続く)
趙章恩(JIBC会長・IT評論家)