掲載日 : [2007-09-05] 照会数 : 4365
戦時強制労働の全容に迫る 民間研究者が基礎資料集刊行
現場1500ヵ所特定20年がかり
連行先、地図、死亡者名簿など
【兵庫】『戦時朝鮮人強制労働調査資料集−連行先一覧・全国地図・死亡者名簿』(B5判、234㌻)が8月、神戸学生青年センター出版部から出た。第2次大戦中の韓国人強制連行・強制労働の全容に迫る貴重な基礎資料となっている。
民間の歴史研究者が約20年間かけて取り組んできた調査結果を集大成した労作。一部に根強い「強制連行はなかった」論に対する具体的で説得力ある反駁の書ともいえる。
強制連行期(1939〜1945年)に本人の意に反して労働させられた現場を全国1500カ所と特定し、具体的な連行先事業所名、業種、所在地、典拠、参考文献を一覧表にした。さらに都道府県別に地図上でこれらの現場を明示し、強制連行・強制労働の実態を浮き彫りにした。巻末には労務や軍務などで連行され不慮の死を遂げた3万人以上のうち、すでに史・資料で明らかになっている7750人の名簿を収録した。
編著は静岡市浜松市出身の歴史研究者で「強制動員真相究明ネットワーク」の会員でもある竹内康人さん。80年代末から静岡県で強制連行の地域調査に着手。やがて調査地域を全国に広げていき05年には『強制連行期朝鮮人強制労働現場全国一覧表』をまとめた。
1575円。神戸学生青年センター出版部(℡078・851・2760)。郵便振替01160-6-1083。
(2007.9.5 民団新聞)