掲載日 : [2007-11-28] 照会数 : 4081
陳昌鉉さん講演と演奏会 満席の430人
バイオリンの名器も堪能
【静岡】在日1世バイオリン製作者、陳昌鉉さんの講演会と世界で5人しかいない「無監査製作家」の陳さん製作の名器を使ったコンサートが11日、静岡市のあざれあ大ホールで開かれた。430人余りが詰め掛け、満席となった。
陳さんの自伝『海峡を渡るバイオリン』(河出書房新社)は、ドラマや漫画にもなり、このほど文庫化された。著名人を招いたイベントともあって、前評判は高かったが、会場の定員制限から、多数の申込みにもかかわらず、開催日2週間前にチケット販売を中止したという。
1部の講演会で陳さんは、「必ず名器を作るという信念でこの道を選んだわけではないが、面白いと思ったことをやる以上、人生を棒に振ってもかまわないという気持ちだった」と振り返った上で、「挫折を味わったとしても、へこたれなければ、いずれ輝く場合もある。在日は日本の中の異文化。韓国人とか日本人とかにかかわらず、在日として韓日関係のスパイスになって良い役割をすればいい」と述べた。
2部のコンサートでは、06年と07年に製作した2種類のバイオリンが、陳さんが最も好きだという「ツィゴイネルワイゼン」などを奏でた。
(2007.11.28 民団新聞)