掲載日 : [2007-12-21] 照会数 : 4739
恩師の母校で人権教育講演 バイオリン製作者陳昌鉉さん
世界的なバイオリン製作者、陳昌鉉さん(78)が14日、陳さんの恩師である相川喜久衛さんが卒業した埼玉県立本庄高等学校(植野明美校長)に人権教育の講師として招かれ、「音に夢を求めて」と題して講演した。会場には相川さんの妹さん(87)、および親族ら14人が招待され、陳さんの語る相川さんとの思い出話に涙を流していた。
相川さんは1939年、韓国で小学校訓導(教師)として勤務していた時代、少年時代の陳さんにバイオリンの手ほどきをし、陳さんがバイオリン製作の道に進むきっかけをつくったことで知られる。3年前にテレビ放映されたドラマ「海峡を渡るバイオリン」を見て、陳さんと相川さんとの数奇な出会いを知った同校社会科教師が、陳さんと相川さんの生きた時代背景を絡めた人権教育の一環として企画した。
講演の中で「自らの感性を大事に、他の人たちにはできないことをやる」と語った陳さんの言葉は、ことさら大きな感銘を与えた。2年生の男子は「あらためて自分の可能性にチャレンジしたくなった」と話していた。ある女子は陳さんの波乱万丈な人生に「やっぱり人生にはいろんな経験が必要なんだ」と感心していた。
(2007.12.20 民団新聞)