掲載日 : [2008-02-28] 照会数 : 5211
遺骨返還、民間の手で 「北海道フォーラム」
徴用先の室蘭と赤平で死亡の4体
「一刻も早く」遺族の願いかなえる
「望郷の丘」へ納骨
【北海道】第2次大戦中の強制連行・強制労働犠牲者の遺骨返還に取り組んでいる北海道の市民団体「北海道フォーラム」は26日、室蘭光昭寺と赤平宝性寺で発見した4体の遺骨を韓国で待ちわびる遺族のもとに届けるため訪韓した。
光昭寺に安置されていたのは45年7月15日、日本製鋼所室蘭製作所への米国軍艦による艦砲射撃の集中砲火を受けて犠牲となった鄭英得さんら3人の遺骨。全員、当時10代だった。北海道フォーラムの殿平善彦共同代表が05年、遺族を訪ね、遺骨の受け取りを希望していることを確認した。
一方、宝性寺の遺骨は05年2月、北海道赤平高校教員の石村弘さんが偶然見つけた。犠牲者は過去帳と埋火葬認可証などから北炭赤間炭鉱で坑内運搬員として働いていた趙龍文さんと分かった。また、韓国の強制動員被害真相糾明委員会による調査で遺族も判明した。
遺骨は遺族の要望を受け、天安市郊外の「望郷の丘」に納骨される。返還に伴う当面の費用は市民募金で賄う。
徴用韓国人の遺骨調査は04年の韓日首脳会談で合意している。合意を受けて旧軍人・軍属についてはまとまった返還が始まったが、民間徴用者については政府間の取り組みが遅れている。
(2008.2.27 民団新聞)