掲載日 : [2008-03-12] 照会数 : 4341
<読書>韓国トップスター ウンギョンの夢…韓国の「おしん」
<読書>韓国トップスター ウンギョンの夢 韓国の「おしん」からスターへ
通信会社の専属モデルとして99年に電撃デビューした任恩敬は、その後、映画やドラマに出演し続け、活躍の幅を広げていった。売れっ子にありがちなシンデレラ・ストーリーに思われるかもしれないが、彼女が育った環境は、その愛くるしい表情からは想像もつかないものだった。
苦しいときに支えてくれるはずの両親が、聞くことも語ることもできない障害者であり、寂しい思いをしながら育ったというのである。小学2年の頃、下級生が母親の障害を馬鹿にしたことに腹を立て、思わず殴ってしまった。
殴られた下級生の母親が飛んで来て、詫びるどころか、「障害者を障害者と言って何が悪い」と開き直った。家に戻り、一部始終を手話で母親に伝えると、「我慢しなさい」と身振りで示すだけだった。味方になってくれない母親に絶望し、それ以来、表で遊ぶことが少なくなった。自分だけみじめな思いをするとわかったからだ。
テレビで言葉を覚えたという恩敬が、唯一言葉を交わす家族は祖父、遊び相手は2匹の子犬だった。転機は中学2年に訪れた。タレントのマネージャーからスカウトされたのである。
障害者映画祭の広報大使や校内暴力予防広報大使に選ばれたのは、社会的弱者への目線が確かだからこその抜擢だったのだろう。
(コ・ジョンウク著、現文メディア1300円+税)
℡03(6413)7691
(2008.3.12 民団新聞)