掲載日 : [2008-05-14] 照会数 : 7522
姉妹都市との懸け橋 三田市職員 李京子さん
自治体国際化の牽引役に
韓国とのふれあいに喜び
【兵庫】兵庫県三田市は済州市をはじめ、米国ワシントン州キティタス郡、豪州ブルーマウンテンズ市と姉妹都市提携を結んでいる。これら3都市との間で交流行事と諸般の連絡調整役を一手に担っているのが職員の李京子さん(28、伊丹市在住)。
同市役所では5年前から変わらず、李さんが唯一の在日職員。就職先として居住地の伊丹市役所でなく、ここ三田市役所を選んだのは、「韓国との懸け橋的役割を担う、国際交流の行事に自分の力を役立てたい」と最初から心に決めていたからだ。李さんは「連絡窓口として自分の国・韓国に触れることができるのが一番うれしい」と話す。
当時、総務部担当で李さんの面接にも立ち会った吉岡正剛副市長は「李さんの応募の動機に感動した。国際化の流れに向けて、彼女のような人材が必要」と採用を決めたという。
韓国語は大学2年生のとき、在日の友人たちと一緒に独学で習得した。「本名宣言」をしたのもちょうどこの頃のことだった。「本名にしたのは、在日の友人との出会いがきっかけ。それまで拒否していた在日という存在を素直に受け入れることができた」と当時を振り返っている。
李さんは現在、同市役所管轄の「三田市まちづくり協働センター」(三田市駅前町2‐1)に勤務する。職場では「李さん、李さん」と呼ばれている。同僚にありのままに受け入れられていることが心地よいという。同僚の吉安智子さんは「てきぱきと仕事をこなし、一緒に仕事をしていて楽しい」と話す。
公務員を志望する後輩に、李さんは「在日だからダメということは小さいころから聞いていた。いまは門戸が大きく開いている。何でもやってみる、という勇気をだして1歩前に進むことが大事」とエールを送った。
(2008.5.14 民団新聞)