掲載日 : [2003-03-07] 照会数 : 3766
議長候補の所信表明 姜永祐(カン・ヨンウ) 候補
−「魅力ある」「未来志向」の新しい民団づくりのために!−
尊敬する組織諸先輩、中央委員、中央代議員、そして全国の団員の皆さん!
私は3年前、みなさまの絶大なるご支援のもとに議長に当選し、金宰淑執行部と共に力を合わせて、民団の「新しい方向」づけに努力して参りました。そして、公約した規約改正、全国議長団の研修、中央委員会での公正で生産的な議事運営への努力、三機関の和合などに努め、民団発展のためにささやかな貢献ができたことを喜んでおります。これもひとえにみなさま方の暖かいご支援の賜物と深く感謝しております。
今、世界はめまぐるしく変転しています。情報技術(IT)革命時代、地球化時代といわれるようにインターネットを通じ個人が世界に向かって情報を発信したり、情報を受け取ったりする時代になりました。このような変革の時代に生き残るためには、人も企業も組織も、「時代の先」を読み、その流れに沿った実現可能な「目標を設定」する、そしてそれを「どう遂行するか」の戦略を組む力がなければなりません。
今まさに、私たち民団組織にはこのようなことが問われているのです。民団組織リーダーの発想転換と意識改革が不可欠です。このような意識改革によって新しく生まれ変わる民団とは、若者も自ら積極的に参与する「魅力ある」民団であり、明日の在日社会のためには「何」が大切で、何をなすべきかを知る「未来志向」の民団であります。
今私たち民団の最重要課題は次のようなものです。
先ず第一は、民族共同体の存続・発展のための民族教育
第二は、生活安定のための金融機関の育成強化
第三は、外国籍住民として地域発展に参与するための地方参政権
第四は、安心できる老後のための社会福祉 これです。
このような課題解決に取組む民団こそ、団員みんなの民団であり、私たち一人ひとりが守っていかなければならないものなのです。
私はこのような「民団像」実現のために、志を共にする執行部の力になりたいと思っています。
次は、「議長のあり方」ですが、私は次のような議長でありたいと思います。
第一は、魅力ある、未来志向の新しい民団のために組織はどうあるべきか検討し、「宣言・綱領・規約」の改正に取り組み、重要事項については公聴会の開催などをはかります。
第二は、規約や議事運営についての議決機関の研修に努め、委員会や大会などの議事進行を、公正・敏速、そして生産的・機能的に行い、団員の信頼に応えます。
第三は、常に冷静沈着、客観的視点を持ってあらゆることに対処し、異なる意見の調整に努め、「和の民団」づくりに励みます。
以上のような「所信と姿勢」に立って、私、姜永祐は再び中央議長に立候補しました。
私は、40年にわたる民族学校での教師・校長としての経験、そこで得た「在日理解」と使命感、また二十有余年の民団支部での監察委員長・議長・常任顧問、民団地方本部での地方委員などの経験、そして長年の中央本部での直選中央委員・規約委員・民族教育委員長、この3年間の中央議長としての活動経験を生かし、「魅力ある」「未来志向」の新しい民団づくりに全精力を傾ける覚悟であります。
中央委員、中央代議員のみなさまのご賛同と力強いご支援を願って止みません。
みなさま方のご家庭の平安とご事業のご隆盛をお祈りいたします。
−経 歴−
◇1930年3月28日 生
◇立命館大学卒業
◇京都韓国学校 教師・校監・副校長 歴任
◇京都韓国学校 校長 歴任
◇民団京都南京都支部 監察委員長 歴任
◇民団京都南京都支部 議長 歴任
◇民団中央民族教育委員会 委員長 歴任
◇民団中央在日韓国人戦後補償委員会 副委員長 歴任
◇民団直選中央委員 現在
◇民団京都南京都支部 常任顧問 現在
◇京都韓国学園理事会 顧問 現在
◇京都民族文化教育研究所 所長 現在
◇大谷大学 非常勤講師 現在
◇民団中央 規約委員 現在
◇民団中央 議長 現在