掲載日 : [2008-11-13] 照会数 : 4803
韓米同盟さらに強化…李−オバマ電話会談
[ 電話会談をする李明博大統領(右)とオバマ次期米国大統領 ]
韓米同盟さらに強化…李−オバマ電話会談
アジア平和・安定の礎石、戦略的なパートナー目指す
初の電話会談で一致…李大統領・オバマ次期大統領
【ソウル】米大統領選挙での結果、北韓との直接対話強化を表明しているオバマ民主党候補が当選したことにより、今後の韓米関係や南北関係、そして北韓核問題の行方が注目されている。オバマ次期大統領は、選挙期間中ブッシュ政権時代とは抜本的に差別化された政策を取ると公言してきたが、7日の李明博大統領との初電話会談で、韓米同盟強化、北韓核問題共助などについて意見を交換。韓米同盟を一層強化することを確認した。
オバマ次期大統領からの電話を受けた李大統領は、大統領選当選を祝うとともに「変化と希望に対する米国民の期待は大変大きいと承知している。また、多くの国が期待している」と述べた。
これに対しオバマ次期大統領は「韓国と韓国民を心から尊敬している。ハワイで育ち、多くの韓国系米国人と接する機会があったので韓国国民と韓国について親しみを感じている。プルコギとキムチが好きで最も好きな昼食メニューのひとつだ。李大統領とも個人的に親密な関係を築けるよう望んでいる」と応じた。
オバマ次期大統領は、さらに「韓米関係は緊密だが、これを一層強化したい。両国の強化された同盟関係がアジアの平和と安定の礎石になる」と強調。「韓米間の経済・安保関係のために同盟を強化させていくことを希望する」と表明、「私たちが直面している金融危機や北韓核問題などに対して両国間緊密な協議を通じて解決していこう」と提案した。
「金融危機」も共同対処
李大統領は、「伝統的な(韓米)同盟関係を21世紀の戦略的同盟関係に発展させていくことにオバマ次期大統領と意をともにし努力したい」と表明。「金融危機をはじめ、エネルギー、資源、環境、貧困など世界が抱えているさまざまな懸案に対して、国際的なパートナーシップを構築してともに解決していかなければならない」というオバマ次期大統領の見解に、「全面的に同意する」と応じた。
オバマ次期大統領は「わたしも李大統領の人生を尊敬している。今後、大統領とともに仕事をしながら、大統領の知恵と経験を借りたい。個人的に、近いうちに会えることを期待している」と述べた。
(2008.11.12 民団新聞)