掲載日 : [2008-12-24] 照会数 : 8675
歳末助けあい活動各地で 同胞の情愛届ける
[ 愛神愛隣舎に義捐金を手渡す白永煕民団兵庫団長(左)と婦人会兵庫の役員たち ]
キムチ、トック持参…「温かい正月を迎えて」
今年も残すところあとわずか。全国各地の民団や婦人会は身寄りのないお年寄りや、入院先で寂しい思いをしている同胞たちに明るい正月を迎えてもらおうと、今年も歳末助け合い活動を展開している。相互扶助活動は民団創団以来の伝統だ。
民団北海道本部(金泰勲団長)は札幌市内の本部直轄地区を回った。独り暮らし、ないしは道内に身内がいても疎遠、および入院中の同胞など15人が対象。民団から米とミカン、婦人会は韓国のりとキムチを持参している。
民団福井本部管内では李泰雨駐名古屋総領事が8日、小浜市内の朴渭東顧問(92)宅を激励に訪れた。朴さんは県内同胞では最高齢。北陸商銀の屋台骨を築いた功労者の一人として知られる。民団側のたっての要請で今回の慰問が実現した。
李総領事は政府褒章授与のため7日、福井入りした。民団本部では姜信禄同本部副議長に外交通商部長官賞を授与。許晩秀同本部団長と李源世同監察委員長に対しては総領事表彰を行った。
民団東京本部(李時香団長)は10日、駐日大使館と合同で管内の墨田支部(李正治支団長)と世田谷支部(趙藤秀支団長)を慰問した。民団からラジカセ、大使館は電気毛布を持参した。
墨田支部の宋石鎬さん(90)は、「長生きしたおかげ。うれしくてしょうがない」と顔をほころばせていた。
民団神奈川県本部(殷鍾七団長)では各支部単位で実施中。民団湘南西部支部の白海秦支団長は「お米10㌔を手渡してきたが、中には生活困難で自炊できない人もいた。いまはわずかですが現金を贈っている」という。 民団大阪府本部(金漢翊団長)は毛布93人分を民団各支部に送った。
民団兵庫県本部(白永煕団長)と婦人会兵庫県本部(金彩玉会長)は18日、神戸市灘区内の児童養護施設、愛神愛隣舎(鄭末岩施設長)を慰問し、民団中央本部から託された義捐金と合わせ25万円を手渡した。
民団岡山県本部(許東郁団長)は13日、キムチやトック、韓国ラーメンを携えてハンセン病回復者が暮らす国立療養所長島愛生園を「交流訪問」した。
民団徳島県本部(崔相周団長)もキムチ、韓国のり、トックを持って家庭訪問している。権英淑事務局長は「団費を出せないからと自然と足が遠のいているので、民団に遊びに来てくださいと必ず声かけをしています」と話している。
(2008.12.24 民団新聞)