同胞一丸で
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多様な層の結集へ…民団の役割強化を積極支援
駐日本国大韓民国特命全権大使 権哲賢
2009年の希望の新年を迎え、新年のごあいさつとともに在日同胞の皆様とご家庭に幸せが満ち溢れるようお祈りいたします。多事多難であった昨年は、急変する国内外の情勢の中でも多様な成果を着実に成し遂げた意義深い1年でした。日本の中学校学習指導要領解説書の独島明記問題による困難もありましたが、4回にわたる韓日首脳会談と数多い民間交流がありました。
特に、去る12月13日、福岡で開催された韓・中・日首脳会談で3国は、現在の世界経済と金融市場が直面している深刻な挑戦に効果的に対処するため、3国間協力を強化する必要性で認識をともにしました。このような3国首脳会談を通じて、韓国と日本が協力し、東北アジア地域の安定と繁栄を増進することができる重要な契機となるよう期待するものです。
韓日両国関係は一時的に困難を経たこともありましたが、両国の民間交流が地道に増え、年間の相互訪問者数は500万人、交易額は880億㌦に達しています。
今後は両国の民間交流が単純な量的成長を超え、相互理解と信頼増進につながるよう質的発展にも最大の努力を傾けねばなりません。真の韓日関係構築のためには、何よりも個人間、国民間、ひいては国家間の信頼構築がもっとも切実です。私は大使として、韓日外交の基本姿勢は信頼外交を基礎にした礼訪外交、粘り強い外交だと規定したことがあります。
尊敬する在日同胞の皆さん。
昨年は大韓民国の建国と、在日同胞社会の代表団体である民団が各地で創立60周年を迎えた意義深い1年でした。大韓民国の建国と発展の歴史は、在日同胞社会の発展と時間的に軸をともにしていると言えます。
民団は今後の60年を見据え、在日同胞社会の大同団結を図るため祖国発展に寄与するという創団精神を忘れず、常に初心を忘れないよう継続努力しなければなりません。
今日、在日同胞社会を取り巻く環境は大きく変化しています。同胞3、4世が在日同胞社会の60%以上を占めており、帰化、国際結婚などにより早い速度で日本社会に同化しています。
この動きと合わせて、自営業、専門職などに従事し、新規に日本に定着するニューカマーも多くなり、多様な構成の在日同胞社会が形成されているのが現実です。
このような変化の中で、民団は新しい時代の要求と環境に添うことのできる組織としての改革と力量強化を早急に実現させなければなりません。特に、未来を背負う若い世代が韓国人の主体性をプライドに感じながら生きてゆけるよう、次世代すなわち青年組織を積極育成しなければなりません。
さらに、同胞子女のハングル教育と歴史、文化に対する理解のために、もっと力を尽くし、民団中心の既存同胞社会とニューカマーが相互に融和しながら、共生・共栄できるよう、先駆的な役割をしていただくようお願いいたします。
もう一度強調します。民団の指導者の皆様が同胞社会の多様な声に耳を傾けながら、同胞社会が実質的に願うサービスが何なのか、同胞社会の団結と発展のために本当に必要なことは何なのかを、真摯に悩み対案を模索し、実践していただくようしっかりとお願いいたします。
また、現実的に生活空間を共有している日本社会と同胞社会の調和問題もあります。在日同胞の皆様が日本社会の構成員として、堂々と地域社会の発展に貢献すると同時に、韓国人の主体性と文化的な自尊心を育て、「多文化共生」の精神で両国間の交流協力の懸け橋の役割を遂行していただくよう重ねてお願いいたします。
親愛なる在日同胞の皆さん。
政府はどの時代よりも在日同胞の権益伸張及び韓民族の主体性維持はもちろん、民団に代表される在日同胞団体の育成のために最善の努力を傾注していきます。また、民団が同胞社会の衆知を集め、民団の変化と改革努力を助け、新しい時代的要求に添うことのできる組織として役割を強化することができるよう積極支援していきます。
新しい年も在日同胞社会が大同団結し、より一層発展していくよう、民団の指導部をはじめとした同胞の皆様の熱情と努力を強くお願いいたします。己丑年の新年には、牛のように愚直で忠義者でありながらも剛直な民団に発展するよう願います。在日同胞の皆様のご家庭に健康と幸運がともにありますよう心から祈願いたします。
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組織の再編果敢に…新時代の価値観を確立
民団中央本部 議長 金廣昇
清々さに満ちた新春に、祖国の更なる発展と同胞社会の繁栄を祈念し、諸先輩方並びに団員各位に〞謹賀新禧〟と新年のご祝詞を申し上げます。旧年中は、皆様の格別なご支援、ご協力を頂き、心から深く敬意と感謝の意を表します。
世界は未曾有の経済的打撃で、危機の時代に陥り、変革を余儀なくされています。韓日両国はグローバルな視点に立ち、新たな未来志向的価値観の確立が求められています。特に、日本の指導者は、国際化への喚起を促し、共生への課題を達成し、アジアの平和と安定につながる協力関係の構築とその信頼の座標の下での共同体の創造を図り、近隣諸国の方々の共感を得られる賢明な先導的役割を果たすべきだと存じます。
民団は対内的には団員の生業に活路を開き、高齢者福祉施設の完備や民族伝統文化の継承と後継者のヘッド・ハンターの役割、中小企業の育成とベンチャーの創造、また金融機関の再生等の多岐にわたる変化という課題に対応するロードマップ(道標)やグランドデザイン(総合構想)を示さねばならない緊急状況に押し迫っております。
中央本部では財政委員会、組織整備委員会、有識者会議等を開催し、新しい方向性や理念再定立、組織運営の簡素化、効率化、活性化へと着手しており、世界に散在している700余万の同胞の指導的役割を担うべく結束の強化や新事業を拓く構想を模索しているところであります。
当議決機関においても現在、規約委員会を構成し、新時代にふさわしい制度や機構改革にまで踏み込み論議を重ねております。もちろん、組織のあり方として整備、運営の改正を図り、また財産の功利的、効率的な管理のための新規定の導入、そして選挙管理制度の改正による合理化や公正化方策に取り組み、最終の成案作成の段階に入っております。
かような歴史的潮流を乗り切るために3機関はより一層の民団の権威と信頼をかけて新しい政策樹立に、果敢に取り組んでおります。
新年の門出に、私たちは事の重大性を自覚し、新たな決意で臨み、尚一層のご協力とご鞭撻を重ねてお願いし、同胞社会の未来展望に期待を寄せ、皆様のご多幸とご健勝を祈念し、念頭のご挨拶と致します。
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共生社会必ず実現…次世代への責務として
民団中央本部 監察委員長 金昌植
己丑の新年を迎え、謹んで在日同胞の皆さんに新春のごあいさつを申し上げます。
昨年わが国は建国60周年を迎えましたが、36年もの日本帝国主義の植民地支配と韓国戦争後の廃墟の中から、今や世界13位の経済大国を築きあげると同時に、自ら民主主義を切り開いた、まさに奇跡とも言うべき歴史でした。
民団は栄えある建国60周年を本国の国民とともに祝うべく、10月の「国軍の日」行事参観をはじめ、世界韓人会長大会、世界韓人の日記念式など、各種の本国行事に積極的に参与しました。
在日同胞の皆さん。地方参政権問題が今まさに決戦の時を迎えています。民団は昨年2月、緊急全国地方団長・中央傘下団体長会議を開き、幹部160人が国会を訪れ、一斉陳情を行ったのを合図に、全国各地でシンポジウムなどを継続して開き、世論化に努めました。民団の精力的な運動に呼応した民主党は地方参政権推進議連を発足させ、早期立法化に向けた決意表明をするなど、かつてないほど機運が高まっています。
近い将来実施される衆議院の解散総選挙をにらみ、私たちは不偏不党の立場を堅持しつつ、参政権に賛成する立候補者の選挙支援をするよう再三明らかにしてきました。不退転の意志を再度結集し、地域住民の権利である地方参政権を獲得することによって、日本人と在日同胞の共生、開かれた地域社会という果実を次世代にプレゼントしましょう。
世界は未曾有の金融危機に見舞われ、わが国の経済危機を危惧する声もありますが、韓国戦争やIMF危機などの国難に打ち勝ってきたわが国民が底力を発揮すれば、必ずや克服できるものと確信しています。昨年12月に福岡で開かれた韓・中・日の首脳会談で、3首脳は外貨資金を融通しあう通貨交換(スワップ)協定の大幅増枠で合意したことは、難局打開の突破口になるでしょう。
新しい年に心機一転、結集した同胞の力で私たちの悲願である地方参政権の獲得と、同胞経済の再生に邁進していきましょう。北核の廃棄と韓半島の平和定着など、わが民族に課せられた歴史的使命を遂行する決意を改めて固めましょう。
在日同胞の皆さんにとって、実り多き1年となるよう祈念いたします。
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創立60周年、さらに研鑽
在日大韓婦人会中央本部会長 余玉善
新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
私たち婦人会は同胞女性の親睦と地位向上を図るだけでなく、世界平和と祖国繁栄を心から願い、1949年に民団の傘下団体として中央本部を結成しました。
以来、「家庭・文化・経済」という3つをキーワードに、生活者の立場から共存共生社会の実現を祈願し、活動を進めてきました。
そして今年、「創立60周年」を迎えます。この節目の年、私たちが長年渇望してきた地方参政権獲得運動は、最大のヤマ場を迎えます。その実現のため、日本の女性国会議員有志による院内集会の開催を呼びかけていきます。
また、未来社会に貢献を期待される後進の育成にも積極的に力を注いでまいります。絶えざる研修と研鑽の機会を数多く設け、国際人として活躍できる基盤の醸成にも努めていきます。
尊敬する婦人会員の皆さま!
私たち婦人会は会員相互の親睦を一層深め、婦人会活動のさらなる充実を目指していきたいと考えております。
本年も会員の皆様の家庭の幸運と地方活性化を祈願し、新年辞といたします。
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新たな在日力で改革実行
在日韓国商工会議所会長 崔鐘太
現在、日本においても世界的な市場収縮と急激な円高により、好調だった輸出関連企業の業績悪化、中小企業の倒産増大、また正規・非正規従業員の削減による雇用悪化や消費低迷など厳しい経済・雇用環境となっております。
当然この景気後退の波は、中小・零細企業が多い私たち在日経済人にも厳しい環境を強いるものとなっております。
このような状況にあって本会議所では、在日商工人の求心体として、その役割と機能を担い、在日経済の発展を全力で推進するために、今後3年間のミッションステートメント(組織使命)を『改革実行〜新たなる在日力〜』としました。
また、三大基本戦略も①知的プロフェッショナル集団の創造②韓日経済交流の促進③コリアン・ネットワークの構築−−とし、その戦略を機能的・効果的に実現するために「産業政策委員会」「広報(IR)委員会」「レジャー委員会」「組織総務委員会」「渉外委員会」の5つの委員会を設置致しました。
今後、精力的に韓商活動を推進し、在日経済基盤の強化と韓商組織の改革を実現する所存であります。
会員各位の事業繁栄を祈念いたします。
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円滑な資金の供給に努力
在日韓国人信組協会会長 洪采植
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年世界に広がった金融危機が鎮静するまでには相当な時間がかかると思われます。日本経済は世界的な金融危機が円高の進行や株価の下落など金融市場に大きな混乱をもたらし、実体経済にも徐々に影響を与えております。政府は相次いで景気対策を打ち出して、この難局を乗り越える力強い姿勢を見せており、一日も早い景気回復を期待しております。
日本の景気後退の影響を直接受ける立場である在日同胞経済は基幹産業とも言える遊技業の経営不振に加えて建設・不動産業、製造業、金融業、焼肉店を中心とする飲食業等在日同胞が経営する業種の殆どが経営悪化し、さらに景気が冷え込んでおります。
当協会会員組合は金融市場の混乱や景気の低迷により不安定な経営を強いられている在日同胞や地域の中小・零細企業を支えるべく、円滑な資金供給が行われるよう懸命に努力しております。
これからも会員組合が民族金融機関としての使命を全うすべく従来の通り、地道な経営努力と組合の規模の大小や地域を問わず、できるところからの合併に引き続き積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
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国家と社会のために奉仕
新韓金融持株会社会長 羅應燦
昨年は米国で始まった金融危機が全世界に拡散し、韓国にも直接的な影響を与えましたが、劣悪な条件の中でも新韓金融グループは在日同胞の皆さんの声援のお陰で財産健全性、資本適正性、延滞率など、諸般の経営指標を堅実に維持しながら、充実した成長を続けることができました。
今年は大韓民国国民の半数を顧客として確保している代表金融グループとして、国家と社会のために奉仕し、献身することができる社会貢献活動も強化し、企業市民としての役割も忠実に遂行していく計画です。
新韓銀行から出発した新韓金融グループが短い歳月の間で大韓民国を代表する最高の金融グループとして成長することができたのは、厳しい時も常に大きな力になっていただいた在日同胞株主の皆さんのお陰です
皆さんの熱い声援と後援に応える道は、より健全で安定的な金融グループとして成長し、大韓民国の金融産業を先導し、顧客と株主、そして国家経済発展に貢献する尊敬を受ける企業になることだと考えます。それが、27年前母国の経済発展に寄与するため、新韓銀行を設立された在日同胞の皆さんの念願を昇華していくことだと信じます。
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本国経済の支援に協力を
(社)在日 本国投資協会会長 梁龍雄
昨年の世界経済は、米国のサブプライムローン問題に端を発した経済不況が長期化するとともに、世界的な景気の同時減速という稀に見る厳しい状況となりました。
一方、昨年10月に済州道で開かれた韓商大会では、自発的に母国の経済危機を救うため、ドル募金運動と本国中小企業の株式購入運動を展開すると決議されました。在日は前回のIMF金融危機の時に「1家庭10万円送金運動」を展開したことがあります。世界的金融危機の余波で日本経済も低迷していますが、今回も一人ひとりの力を合わせるべきだと思います。母国の経済が発展・安定することで、在外韓国人も力が持てるからです。本国投資をより活発に行うことが本国経済を助ける一つの方法であることは言うまでもありません。
時代の変化に応えられる新しい投資分野の研究と、本国での創業を望んでいる若い世代を支援するプログラム作りに取り組むことをこれからの課題としながら、業務の見直しなどによって、協会の一層の活性化を図って参りたいと思います。
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体育通じ明るい社会築く
在日体育会中央本部会長 朴安淳
新春を迎え、在日同胞の皆様に謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年の8月、中国で開催された北京五輪では、私たちの祖国・韓国が金メダル13個、銀メダル10個、銅メダル8個を獲得しました。世界第7位という史上最高の成績を収めたことで、本国は言うに及ばず、在日同胞社会も歓喜の渦につつまれました。
こうした同胞社会におけるスポーツ熱の高まりをチャンスと捉え、全国各地から総勢20チームが参加した民団中央団長杯「第2回オリニフットサル全国大会」の開催や、第89回韓国国体への選手団派遣など、各種スポーツ大会の開催や、優秀選手の育成と発掘に邁進してまいりました。
世界的な不況と、内外ともに困難が山積する社会情勢ではありますが、本会では「スポーツを通じて同胞社会に明るさを」の決意のもと、新たな次元でのスポーツを通じた同胞社会の繁栄に継続して貢献する所存であります。
最後に、本年もご支援とご協力のほど、よろしくお願い申し上げますとともに、在日同胞の皆様のご多幸とご健勝を心から深くお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。
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参政権獲得の先頭に立つ
在日青年会中央本部会長 金宗洙
新春のお慶びを申し上げます。多くの諸先輩方のご指導、ご支援のもと、1年の活動を締めくくることができ、心より厚く感謝申し上げます。
昨年は、在日同胞青年のネットワークの更なる拡大、在日同胞コミュニティーの発展に励んで参りました。「組織再建」をテーマに掲げ、実働地方本部の底上げ、不実地方本部の再建を目指し、組織の活性化と人材育成に尽力してきました。
08年3月には新たに福島県本部が再建し、青年会地方本部は15地方本部となりました。在日の先達たちが築いてくれた土壌をより発展させるべく、在日同胞社会という土台に立ちながらも、いっそう視野を広げてお互いの違いを理解し、尊重しあい、共に生きる「多民族・多文化共生社会」を実現するために日々邁進しております。そのためにさらに一歩踏み込んで、「広範な市民との連帯」を築き、定住外国人のオピニオンリーダー、リーディングマイノリティーとして、力強く歩を進めて参ります。
09年は地方参政権運動の開始から16年目を迎えます。地方参政権の獲得は必須の課題であり、多くの良識ある方々とともに全力で運動をすすめる決意であります。
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先烈の愛国心を次世代へ
在日学徒義勇軍同志会会長 李奉男
己丑年の新春を迎え、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
1950年6月25日、北韓金日成共産軍は奇襲攻撃による武力赤化統一の野望を達成しようとして、不法南侵して同族相殺の悲惨な戦争を起こしました。祖国存亡の危機に、在日青年・学徒は学窓と家業、家族と別れ、民団中央本部が設置した「自願軍指導本部」に集結し、血書をもってGHQ国連軍本部に義勇参戦を要請しました。
自願した642人のうち、生きて日本に戻って来ることができたのが265人、講和条約発効により日本に戻れず本国に残留した者が242人、そして残り135人が尊い若い命を祖国戦線で犠牲にしました。
残された遺家族及び老齢化した会員とその遺族の生活・福祉問題を第一に取り上げ、全力を挙げて取り組まなければなりません。昨年6月6日の顕忠日には、戦死した戦友の遺骨と遺品が納められたあきる野市の大行寺納骨堂で建立50周年の慰霊祭を執り行いました。今年は忠魂碑建立50周年の慰霊祭を執り行いたいと思います。祖国と自由民主主義を守ろうとして闘った在日学徒の愛国心が、次世代に伝わることを願ってやみません。
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同胞の出会う場広げたい
在日学生会中央本部会長 呉知均
今年も学生会は大学生、大学院生、専門学生を対象とした勉強会や交流会、スポーツ大会などのイベントを毎月行っていきます。昨年の夏は全国イベントとして、KOREAN STUDENT JAMBOREE(KSJ)を3泊4日という日程で、愛知県で行い、約70人の参加者が集まりました。
主に在日テーマの討論会や文化体験、班ごとの発表など、在日学生だから出来る旅行となり、参加者からも、好評を得られました。特に討論会では、普段話す機会のない内容に熱く語り合う姿が見られました。近年学生の在日意識が希薄化していると言われますが、機会を持つことが出来れば、関心、興味を持つはずです。
中央の他に大阪、愛知と2つの支部があり、3地区で活動を広げていますが、さらに規模を拡大して活動することを目標に掲げていきます。2月中旬には、長野県でKSJ IN WINTERを開催します。昨年の夏を超える、意義のある4日間の研修旅行となるように尽力していきます。より多くの同胞学生が参加していただけることを期待しています。私たちの活動に応援してくださっている皆さん、今年もよろしくお願いします。
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海外韓民族科学者と交流
在日科学技術者協会会長 玄光男
本協会は1983年に在日同胞の科学・技術者の歴史の中で生まれ,設立後26年目を迎えました。昨年10月には東京・学士会館で協会創立25周年を祝して、08世界韓民族科学技術者共同協議会の開催とアジア・韓国先端科学技術国際会議(AKC08)を開催することができました。
この会議はアメリカ・カナダ地域でのUKC会議、ヨーロッパ地域でのEKC会議に続く在日科協の創立以来、最大級の講演者が出席した国際会議でありました。協会創立25周年には在日科協の沿革・活動の総括的な歩みを編纂した『科協25年の歩み』を発刊しました。会員相互の交流を深めると共に、世界トップクラスにある日本と韓国の科学技術力に少しでも貢献すべく、そのための努力を続けています。
今年はAKC09国際会議を中国・延吉市で8月に開催することになっており、科学技術者の専門家集団として在日同胞社会や日本・韓国の学術団体とも密接な交流と親睦をはかり、将来を担う3・4世の科学技術専門家育成等に全力を尽くしたいと思います。
(2009.1.1 民団新聞)