掲載日 : [2009-01-14] 照会数 : 4414
李大統領新年演説 非常経済政府稼働
北韓には改めて対話促す
【ソウル】李明博大統領は2日、国民向けに新年国政演説を行い、経済危機に対し「2009年李明博政権は非常経済政府体制を取る。これにふさわしい国政刷新も継続して断行する」と明らかにした。
李大統領は「経済危機の早期克服のため、総力体制を構築しなければならない。日々の経済状況を点検し、対策を立てて実践していくために一刻も疎かにしない」と表明。同時に「当座の危機も克服しなければならないが、危機後に訪れる未来にも同時に備えるのが正しい国家戦略だ。今は代案なく非難するだけだったり傍観者にとどまるのではなく、積極的に力を集めなければならないときだ」と全国民の協力を呼びかけた。
特に、国政運営の4大基本方向として、①非常経済政府の稼働②国民生活を考慮した温かな国政③先進一流国家に向けた中断なき改革④グリーン(緑色)成長と未来への準備を提示した。
南北関係については「毅然かつ柔軟に解決していく」と述べ、「いまや南北は、対立と葛藤から共生と共栄の新時代を開いていかなければならない。北韓も時代の変化を読み、われわれと共に新たな未来に向かうことを望む」と表明。「私はいつでも北韓と対話し、パートナーとして協力する用意がある。北韓は、これ以上『南南葛藤』を煽る旧態から脱して、協力の姿勢に出なければならない」と促した。
最後に李大統領は、「明るい未来に対する希望、決して挫折しない勇気が危機克服の最も重要な力だ。危機には必ず終りがある」と国民を激励、「後日、2009年が韓国の危機をチャンスに変えて、先進一流国家になる礎石を準備した年として記録されるように、私たち皆で進めていこう」と改めて呼びかけた。
李大統領は新年辞でも「お互いに励まし合い、力強く前進していこう」と呼びかけている。
(2009.1.14 民団新聞)