掲載日 : [2003-03-19] 照会数 : 3912
預金増強へ各信組全力 韓信協会員組合(03.03.19)
[ 多くの同胞や地域の市民がかけつけた民団埼玉県本部で行われたキャンペーン
]
各地民団と協力態勢
「1日支店長」など連続的に
2005年4月のペイオフ実施を控え、体力強化のための預金増強などを進めている韓信協会員組合は、年度末を迎える前に各地方の民団と協力態勢をとりながら「1日理事長・支店長」などの預金支援キャンペーンを実施している。在日同胞経済にとって民族金融機関の存続が欠かせないという観点から、多くの団員の預金支援が続いている。
東京、埼玉と東北、北海道を管轄するあすか信用組合(鄭圭泰理事長)は、10日の郡山支店を皮切りに埼玉、秋田、宮城、東京の各民団県本部と協力して「1日理事長・支店長」を連続的に実施していく。
10日に郡山支店で行われた「1日支店長」では、民団福島県本部の尹淳栄団長と婦人会本部の李善貴会長が1日支店長として陣頭に立ち、預金増強に協力した。また14日には民団埼玉県本部でも浦和支店と協力して「民族金融機関を育成する民団キャンペーンの日」を実施した。埼玉では「1日支店長」の形態をとらず、幅広い民団団員や地域住民に定期預金や定期積金を呼びかけた。
どちらも預金増に最も力となる定期積金の契約が伸びるなど、あすか信用組合側も「民団の全面的な協力があったことで来店者も大きく伸びた」と喜んでいる。特に、埼玉は埼玉商銀、東京商銀と2度の破綻を経験するなど大きな痛手を負っている地区だけに、不安もあったという。民団本部会館で民団埼玉県本部役員らとともに陣頭指揮に当たった鄭理事長も「民団組織の協力が必要な時。みなさんが頑張りに答えるためにも健全運営で、信頼を積み重ねたい」と語っていた。浦和支店の具正則支店長も「民団のみなさんのおかげで、十二分に成果が上がった」と喜んだ。
一方、愛知商銀(権東鉉理事長)では民団愛知県本部の協力の下に、19日から連続的に柴田、本店、瀬戸、岡崎の各店舗で「1日本・支店長」を展開する計画だ。
あすなろ信組(尹昌旭理事長)でも18日に新潟支店で崔元旴駐新潟総領事を迎えて「1日理事長」を実施、大きな成果を上げた。19日には上越支店でも実施される。
このほか九州幸銀(金泰汶理事長)は、14日から27日まで、各地方の民団と連携をとりながら本店と7支店で連続的に「1日支店長」や「本店長」を計画、幅広い団員らに協力を呼びかける。
民団と韓信協はじめ各信用組合では、預金増強によって今後の厳しい金融環境に対応したいと、年度末のキャンペーンに力を傾けている。
(2003.03.19 民団新聞)