掲載日 : [2009-02-04] 照会数 : 9519
<民団長野>60周年で『在日の歩み』発刊
[ 長野本部の60周年式典では各種表彰も行われた ]
<民団長野>60周年で『在日の歩み』発刊
【長野】民団長野県本部(呉公運団長)の創団60周年記念式典が1日、松本市内のホテルで開かれ、記念誌『在日の歩み』発刊などで晴れの日を祝った。
呉団長は会場を埋め尽くした200余人を前に、物心両面にわたるこれまでの支援に謝意を示した上で、「60周年の節目に際し、今後も在日韓国人の矜持を土台に、地域社会の多文化共生に努力する」と高らかに宣言した。また、いち早く地方参政権の意見書採択100%を達成した本部の実績を踏まえ、「今年こそ獲得を」と訴えた。
地元入りした中央本部の鄭進団長は、98年の創団50周年当時、地方本部団長と長野冬季五輪の実行委員長を務めたことなどを感慨深げに振り返りながら、「同胞の生活を守る使命を再確認し、一致団結して何が何でも参政権を獲得する」と改めて強い決意を示した。
民団の「還暦」を祝おうと駆けつけた駐新潟総領事館の金忠慶総領事は「地域の同胞に歩みより、日本社会に貢献し、さらには韓日の懸け橋役として民団の発展を願う」と述べ、村井仁県知事は「1400年前に朝鮮の仏像が善光寺に伝来して以来の日韓関係を、両国の未来のために広げてゆこう」と民団の活動に期待を示した。
地元出身で民主党の下条みつ衆議院議員、羽田雄一郎参議院議員は、地方参政権にかける意気込みを披露し、会場から拍手喝采を浴びた。
式典ではこのほか、権益擁護と同胞社会発展に多大な貢献があったとして、松本支部の金閏圭さんが外交通商部長官表彰、沈載学さんが総領事表彰を受けたほか、金正任さんらに中央本部組織功労賞が伝達された。また、07年3月から約2年、県下団員の協力を得て発刊にこぎつけた写真集『在日の歩み』が出席者に配られた。
(2009.2.4 民団新聞)