掲載日 : [2009-02-04] 照会数 : 8044
済州市から荒川区に友好の贈りもの
[ 区立荒川公園に設置された「トルハルバン」。右側の文官、左側の武官で一対に ]
済州市から荒川区に友好の贈りもの
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トルハルバン除幕…区立荒川公園で2基
民団東京と荒川支部が提携に一役
済州市は荒川区との友好の証しとして島の代表的な石像物、トルハルバン2基を区に贈った。除幕式は済州市の姜宅相市長と西川太一郎荒川区長ら立ち会いのもと、1月31日、区役所前の荒川公園で行われた。
トルハルバンは高さ約2メートル。公園内から区庁舎を見上げる位置に置かれている。大きな目と丸い鼻、結んだ唇、太ったおなかに両手を合わせたポーズがユーモラスだ。除幕式に立ち会った荒川区議会の若林清子議長からは思わず「可愛い」との声が聞かれた。
区役所一階ロビーで開かれた贈呈式で、姜市長は「荒川区と済州市の間の和合と平和の実を結ぶことを期待する」とあいさつした。また、西川区長は「両都市の交流の象徴として多くの区民に愛されることを期待している」と話し、友好都市提携締結に努力した来賓席の民団東京本部(李時香団長)と同・荒川支部(玄祥支団長)関係者にあらためて感謝の言葉を述べた。
トルハルバンとは「済州の石(玄武岩)で作ったおじいさん」を表す。災いを防ぎ、平和をもたらすとされ、道内では村の入り口や主要施設の正門などに置かれているシンボル的存在。荒川区の外国人登録者は約1万5000人だが、このうちの8割を占める韓国・朝鮮籍者はほとんどを済州道出身者で占める。
(2009.2.4 民団新聞)
写真:区立荒川公園に設置された「トルハルバン」。右側の文官、左側の武官で一対に