掲載日 : [2009-02-25] 照会数 : 11940
<中央大会>危機克服へ「総力民団」が発進
[ 左から金昌植監察委員長、鄭進団長、黄迎満議長 ]
新3機関長を選出
民団は23日、東京・港区の韓国中央会館で第51回定期中央大会を開き、前日の第63回定期中央委員会の結果についての報告を受けた後、任期満了にともなう3機関長の改選を行い、団長に鄭進・前団長、議長に黄迎満・前民団中央平和統一推進委員長、監察委員長に金昌植・前監察委員長を選出、「総力を結集して危機を克服する」との決議文を採択した。新3機関長は大会終了後、都内のホテルで祝賀会と記者会見に臨み、第51期「総力民団」の発進を内外に表明した。
3年で土台再構築 「指導団体」の自負前面に
中央大会には、中央委員・代議員在籍者536人中、364人が出席した。
金廣昇議長、鄭進団長、金昌植監察委員長は、あいさつで同胞経済の活性化、地方参政権の早期獲得など当面課題の実現と同胞社会の一層の発展のために「一致団結して民団組織を強化しよう」と訴えた。
権哲賢駐日大使は祝辞で「在日同胞社会の中心、支柱は民団であり、日本にいるすべて韓国人の精神的支柱でなければならない」と強調し、「(韓国の)3・1文化財団から、日本で特別賞を受けるに足る団体の推薦を求められ、民団を推薦した。このほど特別賞の授賞が決まった」と伝えた。同時に「大使館は民団の多くの事業を積極的に支援し、達成されるよう最善を尽くす」と表明した。
顧問団を代表してあいさつした朴炳憲常任顧問は、「団員たちの新3機関長への期待は大きい。同胞社会の団結・発展へ責任は重大。力強い民団へ人材育成にも力を注いでほしい」と激励した。
第63回定期中央委員会の結果報告に続き、3機関任員・特別委員長の総辞職、選挙管理委員会(委員長・金宰淑常任顧問)の報告を終え、新3機関長の改選が行われた。3機関長の立候補者がいずれも単独だったことから、鄭進候補(前団長)が団長に、黄迎満候補(前民団中央平和統一推進委員長)が議長に、金昌植候補(前監察委員長)が監察委員長に、それぞれ無投票で選出された。
副役員も選出
続いて副団長に鄭団長が推薦した呉公太・前副団長、許孟道・前副団長、韓在銀・前副団長、金昭夫・元副団長、林三鎬・元企画調整室長が、副議長に黄議長が推薦した趙南富・前副団長、呂健二・前副団長、監察委員に金監察委員長が推薦した呉龍浩・前監察委員、孫京翼・前監察委員が、それぞれ満場一致で選出された。
直選中央委員選出および顧問推戴は新任3機関長に、中央執行委員認准は新任団長に、それぞれ一任することで了承された。実務の要となる事務総長には鄭団長が鄭夢周・元事務総長を任命した。
「民団理念で一丸」誓う 「参政権」など必ず実現
鄭団長は、2期目の就任あいさつで「民団の強化には人材と資金が必要だ。今後3年間、財政の自立度を高めるのに最重点を置く」と表明、「今年は地方参政権獲得の『勝負の年』であり、『天王山』が近づいている」と強調した。さらに「任期中、『1000日計画』を自らに課し1日の無駄もなく団務に集中する」と覚悟を述べ、「愛団心を発揮し、民団の使命遂行に一致結束、まい進しよう」と呼びかけた。
黄議長は「同胞社会は大きく変動しており、宣言・綱領・規約を新時代に合うよう見直していかなければならない。新たな器とルール作りに全力投球をしていく」と表明。金監察委員長も「民団のために執行部に対して全面的に力を合わせて頑張っていく」と決意を述べた。
大会では、「在日同胞社会を内外から脅かす多様な要因を直視」し、民団理念を継承・発展させ、民団が在日同胞社会唯一の求心体であり、指導団体であるとの自覚と自負のもとに、民団の総力を結集して「危機」を克服することを誓い、①韓半島の平和確保・統一促進の一翼を担う②本国経済の難局打開と「一流先進国」実現に積極参与③地方参政権の早期獲得④同胞経済の苦境打開に全力を傾注する−−などからなる「決議」を満場一致で採択した。
大会は辛容祥常任顧問の万歳三唱で締めくくった。
(2009.2.25 民団新聞)