掲載日 : [2009-03-11] 照会数 : 4859
韓国人気童話シリーズ
『北からやって来た女の子』は、飢えと寒さから逃れるため、北韓から家族と一緒に脱出してきた女の子、ミョンオクと、アトピー性皮膚炎に悩む男の子、ヒムチャンの心の交流を描いた物語。
クラスのみんなは北韓からきたミョンオクに興味津々。だがミョンオクは学校にも、新しい生活にもなじめないためにいじめられていた。また、肌が荒れてかさかさしているため「鳥肌」とあだ名をつけられた同級生のヒムチャンも、いつもからかわれていた。
でもお互いのことが分かっていくにつれ、2人は助け合っていく。
ミョンオクには亡くなった弟がいた。
少し特別な食べ物を食べると体にじんましんが出た弟と、食事制限されているヒムチャンの姿を重ね合わせる。ある日、ミョンオクはヒムチャンのために、素敵なプレゼントを考えつく。
文=ウォン・ユスン
絵=チェ・ジョンイン
訳=榊原咲月。定価1200円(税別)。
『願いをかなえる贈りもの』は、いつも不平ばかりの男の子ミンジェがあるできごとをきっかけに、自分の願いを叶えることより、人の願いを叶えることのほうが幸せだと気づくまでの成長物語。
小学3年生のミンジェは、両親や友だち、そして病弱な弟タソムにも不満を持っていた。ミンジェの家の地下に暮らす同級生の女の子ヒョナは、おばあさんと2人で暮らしていた。ある日、ヒョナは長い竿の先に、天と人を結ぶといわれるソッテが願いを叶えてくれると話す。
2人はソッテのあるネックレス山に向かう。ミンジェはこのことをきっかけに、自分のことより、人の願いを叶えることのほうが幸せだと悟る。
文=キム・ソンヒ
絵=イ・サングォン
訳=吉田昌喜。定価1 200円(税別)。
両書とも問い合わせは現文メディア(℡03・6413・7691)。
(2009.3.11 民団新聞)