掲載日 : [2009-03-11] 照会数 : 5958
民団に3.1文化特別賞 祖国躍進へ貢献など評価
[ 3・1文化賞特別賞を授与される民団中央本部3機関長(左側) ]
【ソウル】民団が第50回3・1文化賞の特別賞(3・1精神継承)を受賞した。3・1文化財団(文仁亀理事長)が主管する同文化賞は、全民族的な3・1抗日独立運動(1919年)の精神を継承し学術、芸術、技術などの分野で卓越した業績をあげた人を祝賀すると同時に、人材育成のための奨学制度などを通じ文化発展と産業の育成を期することを趣旨としている。海外同胞(個人・団体)の受賞は民団が初めて。
「運動精神の模範」
文理事長は、1日にソウル市内のホテルで開かれた授賞式であいさつし、「民団は、解放後、必ずしも友好的とは言えなかった日本社会で新生大韓民国政府を強く支持し、毎年3・1節に中央本部はもちろん全国の地方本部で、団員と商工会議所、婦人会、青年会など傘下団体会員らが集い、己未独立宣言文を朗読し、韓国国民のアイデンティティを強調、先烈らを追慕してきた」と紹介、「3・1精神宣揚に模範を示してきた民団に遅まきながら3・1文化賞を授与することになった」と功績および経緯を説明した。
中央本部の鄭進団長は答辞で、「2・8独立宣言と3・1運動は民族独立の基盤を設けただけでなく、民主主義理念を植え付けた歴史的な運動だった」と述べ、「在日同胞を代表して意義深い賞を受け、光栄です」と感謝を表明。「今後も同胞社会の繁栄と祖国発展のためにさらに努力する」と決意を明らかにした。
鄭団長は、褒賞金3000万ウォンについて「先輩たちの功労によって与えられたものなので、不遇な同胞のために使用したい」と述べた。
3・1文化財団は、特別賞授与について「民団は己未独立宣言の精神を大韓民国の外で堂々と実践し、大韓民国建国の母胎である3・1運動の歴史的な意義を300万在外国民と400万外国籍同胞に広く知らせるのに亀鑑となっている」と強調した。
また「民団は本国との紐帯強化・本国投資事業、民族教育および文化体育事業、本国災難救護と経済協力事業、在外同胞ネットワーク事業と関連した功績は、いちいち列挙できないほど多い」と指摘、「(民団を中心とした)在日同胞の熱い故郷愛を元肥にして大韓民国の経済産業化と政治民主化という『奇跡の歴史』を作り出したことは誰も否定できない」と、民団の貢献を高く評価している。
授賞式および記念行事には鄭進団長とともに黄迎満議長、金昌植監察委員長、金宰淑、辛容祥、丁海龍、朴炳憲常任顧問らが参加した。
(2009.3.11 民団新聞)