掲載日 : [2009-03-25] 照会数 : 11035
<生活>この春門出はチマ・チョゴリ パランセ
[ 可愛らしいレースをあしらったパランセの新しいブランド「糸の宝石」。 ] [ チョゴリの雰囲気を損わない程度に、さりげなくかれんにレースをあしらっている。全て手刺繍 ]
トレンドはシルク
金銀箔を豪華にあしらい
「韓国でもなく、日本でもない唯一、パランセにしか作れない韓服」をコンセプトに、独自の感性と、こだわりぬいたチマ・チョゴリを提供している韓服名家・パランセ代表の清原哲さん(本名=成哲洙、42)。
同店で扱っている商品の一つひとつに、清原さんの感性が光る。民芸品や小物の大半は、韓国の作家の作品をメーンに、日本でのセレクトショップ的な位置を目指している。
また、手刺繍もオリジナルのものをメーンに最初から入れ、チマ・チョゴリの縫製も、韓国でトップクラスの技術を持つ職人に依頼しているため、チョゴリとチマは別人が縫い上げる。このため発注から完成まで1、2カ月はかかる。
韓服の良さオーダーで
清原さんがオーダーメイドにこだわるのは、「いま現在、既製品に美しいチマ・チョゴリはないと思う」からだ。実際にオーダーメイドの注文が急増していることについて清原さんは、「韓服本来の美しさを伝えたい、良いものを作りたい、そしてそれをご提供したい、というパランセのコンセプトに共感いただいているからだと思います」と話す。
韓流ブーム以降、韓国のテレビドラマによる影響もあり、主演女優の着用するチマ・チョゴリに、特に関心が集まっている。パランセでも昨年は、「黄真伊」の影響はあったという。今年もその傾向は続くと見ているが、「もっともタイムリーに、これから流行する最新トレンドは、金銀箔を全体に豪華にあしらったシルクです。これはパランセはもちろん、これから韓国でもはやるでしょう」と、お薦めの商品を教えてくれた。
「全てが平面裁断でありながら、人が袖を通すことで生まれる独特の線と面。その線と面には、韓国・朝鮮民族の強さと、たおやかさが表現されている」と韓服の特徴について清原さんは話す。
「平均価格帯」は化繊素材6万円〜、シルク10万円〜、パランセオリジナル手刺繍特シルク18万円〜。
韓服名家・パランセ=東京都新宿区南元町4‐15‐501 (℡03・3226・1110、FAX03・3226・1130)。営業時間=10〜16時。定休日火曜日。
(2009.3.25 民団新聞)