3月24日から28日まで35地方本部で地方委員会(総会)が開かれた。
◇24日
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岩手本部(第15回総会) 活動が停滞している県日韓親善協会再建を柱とした活動方針を採択した。また、昨年6月の岩手・宮城内陸地震発生の際には岩手韓商、婦人会岩手と協力して計50万円を日赤県支部へ手渡したことを報告した。
◇26日
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青森本部(第45回) 新年度予算案で本部運営費約100万円を節減、支部特別支援費に充てた。今後は支部統廃合も検討していく。この日の巡回領事業務に合わせ、団員10人が民団を通じてパスポート申請を行った。民団側がこの日の地方委に合わせ、駐仙台総領事館に協力を求めていた
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栃木本部(第59回) 創団60周年記念誌の発刊、土曜学校の開設、日光市と慶州市間の友好交流支援などを決めた
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山形本部(第15回総会) 全世帯戸別訪問活動を軸に、オリニ土曜学校開講や10月マダンでの芋煮会など、独自な活動展開を方針として承認した。
◇27日
▼埼玉本部(第62回) 青年会活性化へ会員の本国研修を財政的にバックアップしていくことを決めた。同様の趣旨でウリマル学習を中心とした「成人民族教育」もスタートしたばかり。鄭平普団長は「苦しい財政状況の中、民団、婦人会、商工会が三位一体となって乗り切っていきたい」と決意を新たにしていた。同本部は保険以外の事業も模索している
▼北海道本部(第48回) 日本社会で定着している「グループホーム」制度を参考に、高齢団員の支援に乗り出す。金泰勲団長は「なかでも独居老人に対するケアを急ぐ」と強調した。重点方針としてはこのほか、同胞青少年の母国訪問支援、オリニの民族教育が採択された。前年度から発足した組織整備委員会は「北海道らしい組織作り」をめざして検討を重ねていくことになった
▼茨城本部(第46回) 2010年3月の茨城空港開港とアシアナ航空就航を記念した10月マダンの開催、ウリマルやサムルノリ、韓国料理などの文化講座開講、ソウル・オリニ祭典など多彩な方針を決めた
▼秋田本部(第14回総会) 昨年、韓国で開催した敬老会に34人が参加。民団会館で実施した10月マダンは地域に民団の存在を示す契機となった。「秋田民団通信」を年6回発行した
▼福井本部(第57回) 参政権獲得集中活動として、福井・鯖江両市への陳情、再入国適用免除について、入管との折衝を行ったと報告
▼大分本部(第56回) 国軍の日に合わせた親睦旅行に36人が参加した。方針では大分日韓協と韓国語スピーチ大会協力、九州幸銀大分支店への協力を採択した。
◇28日
▼大阪本部(第55回) ①地方参政権獲得運動の一環として日本国籍取得者が相当数に上る地域で国会議員と民団支部との懇談会②各支部での韓国語教室開講や韓国文化院(同本部4階)との連携強化③同胞企業と民族金融機関への支援④地協単位での支部幹部を対象とした研修などを承認した。また、地方委員・代議員定数の調整と選挙人制度の導入の二つの建議案が、新三機関に一任された
▼千葉本部(第48回) 韓国語講座の実施や韓国語弁論大会の開催、またオリニ土曜学校の実施、10月のマダンの充実化などを報告した
▼西東京本部(第56回) 無年金問題と教科書問題を重点に活動していくことを決めたほか、地方委員・代議員の定数各40人、計80人を、各30人、計60人に減少する執行部の提案が通過した
▼宮城本部(第53回) 10月24日の「多文化共生まつり〜宮城県永住外国人地方参政権シンポジウム」に500人が参加したことを報告。①毎月1回、一般団員まで含めた会合で、勉強会や親睦会を行う②10月1日に本国・仁川で開催される、在日学徒義勇軍慰霊祭へ参加する計画などを報告した
▼福島本部(第54回) みんだん生活相談センターの活用を増進するほか、青年会の活動支援、また支部再建のために連絡所の設置、規約改正にともなう部署の配置などを具体化していくことが報告された
▼愛知本部(第57回) 『民団愛知60年史』の発刊を成果的に報告した後、「青少年育成の年」として青年会、学生会、青商の強化と、スポーツなどを通じたオリニ世代の育成、「映像で見る民団愛知の60年」の製作などを方針に掲げた
▼三重本部(第51回) 創団60周年式典に1500人を動員し、地域住民にも民団の存在を広くアピールした。また、生活相談員を3人配置して対処していることが評価された
▼石川本部(第79回) 尹奉吉義士の慰霊事業を明確化するため、芳名録を準備したところ、多くの人が慰霊していることが判明した。新年度も継続することを承認した
▼岡山本部(第48回) 特別委員会の社会福祉委員会を中心に、敬老行事などを充実させるほか、6回目となる「定住外国人の人権を考えるシンポ」の開催など、中央方針以外にも独自の方針を採択した
▼山口本部(第49回) 鴨神社で執り行われた百済国聖明皇后崩御1377年祭に協力したほか、創団60周年と建国60周年を金ヨンジャ歌謡ショーで盛大に盛り上げた。新年度は後継者育成やブライダルパーティー開催などを決めた
▼福岡本部(第53回) 徴用犠牲者の慰霊事業を積極的に実施したほか、遠賀支部と宗像支部の統合、割当金の減額などを決めた
▼宮崎本部(第16回) 地方参政権運動のほか、韓日親善を軸にした地域社会との交流を方針に採択した
▼沖縄本部(第3回総会) 韓国語、韓国料理講座を継続実施したほか、韓国人慰霊塔に国旗掲揚台を設置するなど成果的に報告した
◇29日
▼兵庫本部(第51回) 地方参政権獲得、財政自立のための事業推進、組織整備の継続、団員との接点の拡大による組織基盤の強化などを方針として承認した
▼滋賀本部(第48回) 地方参政権獲得に向けた各政党への働きかけの継続、韓国語普及運動、地協単位での支部幹部対象者に対する研修などの方針を採択した。具滋源団長は「人材不足問題や財政難など、民団の厳しい現状を踏まえ、より一層の組織強化にまい進していこう」と呼びかけた
▼佐賀本部(第55回) 地方委員から政府補助金の減額に対して活動、運動の縮小につながるのではといった懸念の声が聞かれた
▼富山本部(54回) 韓国・光州の高校生芸術団の公演を9月に行うなど、活動方針等を原案通り採決。2012年から在外国民に付与される国政選挙権への対応と、地方参政権運動の現状について、質疑応答を行った
▼奈良本部(54回) 建国60周年に際して記念行事と第9回韓国語弁論大会を成功裏に行ったと報告。委員会終了間際に、昌恒団長から健康上の理由による辞意表明があり、規約に従って臨時大会を開催することに
▼広島本部(50回) 本部創立60周年を全団的な取り組みで成功させたことを報告で強調。今年は支部活性化に力を入れ、豊田支部の第50回総会の盛り上げなど、主要な行事には支部枠を超えた連携で総力をあげることを確認。権五源団長は「次世代のために青年会育成に注力する」と表明した
▼長崎本部(第53回) 昨年度中に4支部管内で152の団員世帯を戸別訪問したことを報告。本部・支部の財産を把握し、整理するなど、財政問題解決のため財政委員会の設置を決めた。尹明徳団長は「2期目の最後の1年なので頑張りたい」と訴えた
▼熊本本部(第45回) 本部結成60周年記念として、25回民団熊本体育祭を500人規模で開催すること、また、全世帯戸別訪問を前期・後期に分けて行うことを決めた。金馨哲団長は「九州幸銀に支援を」と要請した
▼和歌山本部(第47回) 県主宰の人権フェスティバルに民団のブースを設け、婦人会ともども地域社会に在日をアピールしたことを成果的に評価。方針では、支部会館の個人名義を民団名義に是正することにした
▼鳥取本部(第28回) 同胞高齢者の福祉事業を展開するアジメ隊活動や、婦人会本部の再建を成果として報告し、荒金鉱山犠牲者の慰霊事業継続を決めた
▼高知本部(第59回) 愛媛で開催した四国マダンフェスティバルや高知市内での韓国食文化紹介に努力した。また、香川本部と合同で12月に青年母国訪問事業を実施、4人が参加して民俗文化の体感などを通じた次世代育成の契機にしたと報告。
(2009.4.1 民団新聞)