掲載日 : [2009-04-15] 照会数 : 6555
<安保理>対北非難声明を採択
発射は「決議違反」
国連安全保障理事会は13日午後(日本時間14日午前)、北韓の弾道ミサイル発射を2006年10月の核実験を受けて採択された安保理決議1718に違反すると明記し、「非難」する議長声明を全会一致で採択した。
声明は、発射したのがミサイルか人工衛星かには触れていないが、国際社会が一致して北韓に態度変更を迫る内容となった。安保理のヘラー議長(メキシコ)は北韓に対する「国際社会の明白かつ強いメッセージだ」と強調した。
5日の発射後、安保理は日本の要請で緊急協議を開催。日本は新たな決議案の採択を求めたが、常任理事国で拒否権を持つ中国の反対で断念。最終的に安保理の結束を重視し、発射が北韓のミサイル関連活動停止を義務付けた安保理決議に「違反する」と明記するとともに、北韓にさらなる発射を行わないよう要求し、国連全加盟国に同決議に基づく制裁の厳格な履行を要請する、異例に強い議長声明を受け入れた。
8項目からなる声明の主な内容は以下の通り。 安保理は、▽北韓による発射が決議1718に違反したと非難▽北韓は決議1718を全面的に履行しなければならないと再強調▽北韓が再発射を行わないよう要求▽加盟国に決議1718の全面的な履行を要請▽禁輸対象となる核・ミサイル関連物品の追加リスト作成や資産を凍結する北韓企業の指定作業の月内完了▽核問題をめぐる6者会談の早期再開を要請。
(2009.4.15 民団新聞)