掲載日 : [2009-04-29] 照会数 : 5578
<女性コラム>楽しく学ぶお手伝い
3月、月3度の開催を目標に友人のための韓国語勉強会を始めた。自称「なんちゃって先生」を務め、仕事を終え、メンバーお気に入りの韓国料理屋で集う。 2003年「冬のソナタ」に始まった韓流ドラマに魅せられた友人たち。数々の韓国ドラマを楽しみ、それを周囲に熱く語り、「良いよ〜」と勧める。そんな友人はある意味わたし以上に韓国通である。
韓国旅行ではドラマの撮影地を訪ね、家族や友人と韓国行を重ねる。カラオケではRainなどK‐POPを披露する勢いだ。当然ドラマも歌も自分で直接聞き取りたい。韓国で出会った知人には韓国語でお手紙を送りたい。友人の望みは今も限りなく広がる。
それを「ありがたい」と見守ってきた私。役に立てればと、韓国行きの案内人にはなってきたが、韓国語を教える勇気は持てなかった。韓国語を学んだのは20年前。教えた経験は無いに等しい。
しかし教える立場ではなく、楽しく学ぶお手伝いなら出来るかも知れないと考えた。カタカナ表記の韓国語メールを交わし1年が過ぎ、上手く伝えることの難しさを感じての新たな一歩となった。
なんちゃって先生との「韓国語ヨルシミ(頑張る)会」はトッポッキやプデチゲをマッコルリで頂きながら、お店の主人も先生になり、隣の席のお客も一緒になって毎回、23時過ぎまで賑やかに開かれている。
2009年春、私に起きているこの状況はきっと、日本のあちらこちらで起きている日常に違いない。
李睦美(駐日韓国大使館・韓国文化院職員)
(2009.4.29 民団新聞)