掲載日 : [2009-04-29] 照会数 : 13664
<全国団長会議>参政権賛同候補を徹底支援
[ 21日に開かれた09年度前半期全国地方団長・中央傘下団体長会議 ]
運動本部先頭に総力
民団中央本部は21日、韓国中央会館(東京都港区南麻布)で2009年度前半期全国地方団長・中央傘下団体長会議を開き、前半期の重点事業として、①地方参政権獲得②在日同胞経済・生活支援③ウリマル(韓国語)使用勧奨運動などを確認するとともに、重点事業を効果的に推進するために組織の整備と活性化に力を注ぐことにした。同時に「ウリマル使用を誓う決意文」を採択、続く第2部では「ウリ民族金融機関預金増強運動出発式」をもち、同胞企業積極支援と「1人1通帳所持」の全国的推進を決議した。
ウリマル使用 環境造成も
中央本部の鄭進団長はあいさつで、地方参政権獲得運動について、今年が「勝負の年」であることを改めて強調し、今年実施される衆議院総選挙に備えて、「地方参政権獲得運動本部」を先頭に、政党の如何にかかわらず地方参政権付与に賛同する立候補者を集中的に支援すると同時に、各政党に対する働きかけをさらに強化することを明らかにした。
鄭団長は、非常に厳しい経営環境にある同胞企業・経済の難局打開へ「在日韓国商工会議所と在日韓国信用組合協会と民団が中心となり、一致団結して民族金融機関を強化することが必要」とし、会議後に行われる「わが民族金融機関預金増強運動出発式」の意義を強調した。
また、「在日同胞社会の未来を展望するとき、次世代の育成と民族教育にもっと多くの関心を持ち、ウリマルを学び使うようにしよう」と呼びかけた。
黄迎満議長と金昌植監察委員長は、あいさつで同胞社会の発展のために今年度前半期重点事業を真摯に論議・検討し、中央本部、地方本部、傘下団体が一致団結して力強く推進することに期待を表明し「最大限協力を惜しまない」と激励した。
権哲賢駐日大使は祝辞で、民団の組織整備・改革推進について「民団のあらたな発展の機会」だと強調、地方参政権獲得について「実現へ最大限努力する」と表明。「ウリマル使用勧奨運動」についても「ウリマルは在日同胞のルーツ探しにつながる。全面的に支援する」と力説した。
顧問団を代表してあいさつした朴炳憲常任顧問は、「同胞社会の発展のために一致協力が必要だ。団結こそ力であり、地方参政権もわれわれの力にかかっている」と強調した。
会議では①地方参政権獲得②民族金融機関預貯金増強(1人1通帳所持)③ウリマル使用勧奨の3大運動を確認するとともに、▽組織整備・活性化事業▽祖国の平和統一促進と在日同胞社会の和合▽正しい歴史認識に立脚した「歴史教科書」採択要望運動▽日本政府の新たな外国人在留管理制度案に関する要望運動▽在外国民の国政参政権付与に関して−−などについて検討し承認した。
団務報告および団務示達に続く意見交換では、在外国民に付与された国政参政権について、国民の権利を保障するものと評価する一方で、行使に際して投票場所を含め問題点もあるので専門家を含む委員会で検討すべきだとの意見が多く、委員会を構成して継続検討していくことにした。
この後、次世代育成および民族教育と関連して3世、4世世代がウリマルを使用できるよう、民団幹部が率先して環境造成にこれまで以上に力を注ぐことを決意した。
団務報告にさきだち、第51期執行部出発(2月23日)後に新たに選出された神奈川、西東京、岐阜、兵庫、京都、岡山、山口、佐賀、高知の9地方本部団長および再選された11地方本部団長と高漢碩・新本国事務所長が紹介された。また、前職の岐阜、岡山、山口、高知地方本部団長および本国事務所長に対する感謝牌の贈呈が行われた。
さらに鄭進団長から、10月に大田広域市で開催される「第90回全国体育大会」の在日同胞選手団引率団長として柳箕桓・在日関東地区忠清道民会会長に委嘱状が伝達された。
(2009.4.29 民団新聞)