掲載日 : [2009-05-13] 照会数 : 9305
新・韓国文化院 近代建築に伝統美
[ 新・韓国文化院の全景 ]
[ 席数307の広々とした「ハンマダンホール」 ]
開院30年飾る
27日に祝賀式典
東京・新宿区四谷4丁目に建設中だった韓国文化院(姜基洪院長)の新庁舎「Korea Center」がこのほど完成し、11日から一般に開放された。
新庁舎は敷地面積671坪、延べ面積2146坪。地下1階、地上8階建て。総工費は約100億円。最新の建築技術と伝統美が調和した韓国文化の発信基地となっている。なだらかに波を打つ外壁の優雅なフォルムが印象的。これは民俗舞踊僧舞の舞姿にヒントを得たという。
1階の広々としたギャラリーMI(美)」は韓日文化交流の場をめざす空間。2〜3階の「ハンマダンホール」は客席数307人。舞台芸術公演や映画上映会、講演会などを行う。ラウンジはテコンドーの練習場となり、昼休みにはミニ音楽会も予定している。
4階には朝鮮王朝時代の住居様式を代表する昌徳宮演慶堂をモチーフにした韓国伝統家屋「サランバン」を設置した。オンドルを備えた部屋からは煙突や「不老門」の再現された屋上庭園をながめることができる。庭園内には韓国の甕などがオブジェとして並べられている。このほか、セミナー室「ベウムト」や伝統楽器実習室「ウルリム」、図書映像資料室などを備える。
韓国文化院は79年、東京・豊島区の池袋サンシャインビル5階に開設されたのが始まり。韓国中央会館を経て開院30周年にあたる今年、10年来の念願だった移設が実現した。地域に開かれた施設として誰もが利用可能。姜院長は「より親しみを感じる文化院を目ざす」と話している。
1階ギャラリーではグランドオープンの27日から韓日両国の人間国宝クラスによる伝統工芸交流展が開かれる。住所は新宿区四谷4‐4‐10(℡03・3357・5970FAX03・3357・6074)。地下鉄丸ノ内線「四谷三丁目駅」1番出口から徒歩3分)。
(2009.5.13 民団新聞)