掲載日 : [2009-06-25] 照会数 : 4913
<山口>戦中犠牲同胞の遺骨調査
【山口】第2次大戦中の旧民間徴用者の遺骨返還へ各地で実地調査を続けている韓日の合同調査団は6月11日、下関市竹崎町の光東寺で4体、山陽小野田市有帆の岩崎寺で2体の身元を調べた。いずれも曹洞宗の寺院。県内で遺骨調査を公開したのは初めて。
双方から政府調査員5人が参加。住職らに聞き取り調査した。6体は本名や埋葬認可証から韓半島出身者の遺骨と見られている。死亡年月日は不明の2人を除き1932年から63年まで。光東寺ではこのうち2体について、氏名、本籍地、生年月日が判明した。韓国側調査員は、「寺から全面的な協力が得られ、遺族探しに役立つ情報があった。1日も早い返還に努力したい」と話した。 06年から始まった現地調査はこれで120回。合わせて504体の遺骨を確認したが、返還に至った遺骨はまだない。
(2009.6.25 民団新聞)