掲載日 : [2003-04-02] 照会数 : 5245
<中央大会>新三機関長決定 同胞社会発展へ「改革」(03.4.2)
[ <新三機関長> 再選を果たした金宰淑団長(中央)と姜永祐議長(右)、左は金広昇監察委員長 ]
第47回定期中央大会
団長に金宰淑氏再選
議長に姜永祐氏・監察委員長に金廣昇氏
第47回定期中央大会が3月27日に東京・南麻布の韓国中央会館で開かれた。任期満了に伴う3機関長などの役員改選では、現職の金宰淑団長と姜永祐議長が再選され、監察委員長には新たに金廣昇・元監察委員が選出された。大会ではまた、第56回定期中央委員会で採択された地方参政権運動の継続推進や民族金融機関の支援、組織活性化など、2003年度の重点事業が報告された。
中央大会は在籍数529人中、414人で成立した。
3機関長のあいさつの後、趙世衡駐日大使は「イラク戦争の勃発など、急変する世界情勢の一方で、日本の経済不況が長引いている。幹部の皆さんは、在日同胞社会を取り巻く状況を把握し、未来志向的な運動実践を」と激励した。
続いて朴炳憲常任顧問は「10万人の北送同胞の周辺で脱北同胞などの悲惨な状況が現れている。拉致問題も在日同胞に悪影響を及ぼしている。このような厳しい状況だからこそ、名実共に指導者にふさわしい誠実な人を選出しよう」と訴えた。 中央委員会の報告、3機関の総辞職、選挙管理委員会の報告などを終え、新3機関長の改選に入った。そのうち、議長候補は現職1人だったため、姜永祐議長が無投票で再選された。
団長と監察委員長は中央委員と代議員あわせて468人による選挙で争われた。
その結果、団長選挙では金宰淑候補が317票、張煕東候補が148票、無効が3票で、金候補が第44代中央本部団長に当選した。監察委員長選挙では、金廣昇候補が271票を獲得して197票の洪性仁候補を退け、新しい監察委員長に選ばれた。副団長には具文浩(前副団長)、鄭進(前長野県本部団長)、黄迎満(前事務総長)、呂健二(前副団長)の4人が任命され、残り1人は団長に一任された。
副議長と監察委員はこの日に任命されず、議長と監察委員長に一任、直選中央委員と中央執行委員も団長に一任することになった。
実務の要となる事務総長には、鄭夢周・前事務副総長が任命された。傘下団体の青年会中央本部出身者として初の事務総長となった。
再選を果たした金団長は「3年間の批判を真摯に受けとめ、課題解決に当たっては、プロジェクトチームをつくり、動きのある執行部の先頭に立つ」と明言、同胞社会発展へ「改革」に全力を注ぐことを強調した。姜議長は「21世紀に生きる民団づくり」、金監察委員長は「民団に明るい展望と活力」を掲げた。
新3機関長は大会後、都内のホテルで記者会見に臨み、今後の団務運営などについて意気込みを述べた。
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第47回定期中央大会3機関長選挙の結果
◆団 長
◎金宰淑 317
張煕東 148
無 効 3
総投票数 468
◆議 長
◎姜永祐
立候補者1人のため無投票当選
◆監察委員長
洪性仁 197
◎金広昇 271
総投票数 468
中央選挙管理委員会確定(敬称略)
(2003.04.02 民団新聞)