掲載日 : [2009-08-26] 照会数 : 5337
金大中元大統領国葬告別式 冥福祈り2万人
[ 23日に国会議事堂前広場で行われた金大中元大統領国葬告別式 ]
【ソウル】18日に死去した金大中元大統領の国葬による告別式が23日午後2時からソウル汝矣島の国会議事堂前広場で、李姫鎬夫人ら遺族、李明博大統領夫妻、金泳三元大統領、全斗煥元大統領、憲法機関長、オルブライト元米国務長官、唐家璇元中国国務委員、河野洋平前日本衆院議長ら海外からの特使、駐韓外交使節、各界代表や市民ら2万人が参列して執り行われた。在日同胞と民団を代表して鄭進中央本部団長も参列し、故人の冥福を祈った。
告別式は国民儀礼と黙とう、故人の略歴紹介、葬儀委員長の韓昇洙国務総理による弔辞と朴英淑未来フォーラム理事長(元平和民主党議員)の追悼の言葉の順で進められた。
韓総理は「金大中元大統領は生涯を民主主義と人権、平和と民族和解を実現するために献身した。大統領が成し遂げようと考えた民主主義の発展と平和的統一、国民統合に対する熱望は、私たちの未来を開く重要な道標になるだろう」と強調した。また「今こそ地域と階層、理念と世代の違いを超え、全国民がひとつの心で新たな統合の時代を開くべきである」と述べた。朴理事長は「あなたは民主主義の象徴でした。行動する良心たれ、という最後の言葉を心に刻みます」と語りかけた。
カトリック、仏教、プロテスタント、円仏教の宗教儀式が行われ、生前の映像上映、喪主・遺族、李大統領夫妻、両元大統領、権良淑故盧武鉉前大統領夫人、外交使節らの順による献花と焼香、声楽家金ヨンミさんと平和放送児童合唱団による追慕曲「あなたがいるから」「私たちの願い」合唱と続き、3軍儀仗隊による21発の弔銃発射で1時間10分の告別式を終えた。
式後、元大統領のひつぎは車列を伴って国会前広場を出発し、葬列は汝矣島の民主党本部、麻浦区東橋洞の自宅を回り、光化門世宗交差点とソウル市庁舎前広場、ソウル駅前を経由。遺体は、李承晩初代大統領、朴正煕大統領らが眠る銅雀洞の国立ソウル顕忠院に埋葬された。沿道には大勢の市民が集まり、最後の別れを見守った。
国葬は1979年に行われた朴正煕大統領の葬儀以来2回目。この日、全国の公共機関や家庭で弔旗が掲げられ、告別式はテレビで生中継された。
(2009.8.26 民団新聞)