掲載日 : [2009-09-16] 照会数 : 9969
同胞社会と共栄を志向 開業したSBJ銀行
[ 宮村社長(右端)とともに経営スローガンを唱和する職員一同 ]
3年後の黒字化めざす
「開業の日を迎え、感無量だ。この日は新韓銀行創立以来、歴史的な日として記憶されるだろう。誇らしい新韓の成長神話を再現したい」SBJ銀行の開業式で、新韓銀行の李伯淳銀行長は力強くあいさつした。日本法人は外資系銀行としては米シティバンクに次いで2番目、アジアの金融機関としては初めて。さっそく年内に3支店を開設する意向だ。
年内に3支店新設
開業式には、権哲賢大使、民団中央本部の鄭進団長、韓商連の崔鐘太会長、韓信協の洪采植会長ら来賓をはじめ、新韓金融持株会社の羅応燦会長、申相勲社長ら約100人が出席し、テープカットやCI(ロゴ)の除幕式などを行い、門出を祝った。
世界銀行日本代表理事やケニア大使などを歴任した宮村智SBJ銀行社長は「愛される銀行、信頼される銀行、日韓の銀行の懸け橋役という3つの目標を達成するため、本日から気持ちを新たにして頑張りたい」と抱負を述べた。
権大使は祝辞で「グローバル金融危機の下で、新韓銀行が日本に現地法人を開業することができたのは、日本から高く評価された証といえる。民団関係者をはじめ在日同胞が大きく寄与したたまものだ。立派に成長してこそ、韓国に対する評価も高まる。韓信協会員組合と協力しながら、同胞の力になるよう全力を尽くしてほしい」とあいさつした。
鄭団長も「1982年に開業した新韓銀行は、祖国の経済発展に尽くそうとする、在日同胞の愛国・愛郷精神の塊そのものだった。現在、韓国でもっとも評価の高い新韓グループの一員であるSBJが、日本現地法人として力強く出発する。同胞社会は最大限の努力を惜しまず、SBJも在日同胞社会とともに繁栄するよう努め、祖国で飛躍的な成功を遂げたように、日本でも光り輝く銀行になるよう期待してやまない」と激励した。
親会社である新韓銀行が100%出資したSBJ銀行は新韓銀行の日本支店3店舗(東京、大阪、福岡)から事業譲渡された。資本金は200億円。従来の東京支店が本店(港区虎ノ門4‐3‐1城山トラストタワー)に。
6月末現在の総資産は1689億円、貸出金1043億円、預金額868億円。年内に東京、横浜、大阪に3店舗を新設し、6店舗に増やす計画だ。3期目の2012年3月決算で2400億円の資産規模にし、黒字化達成をめざす。
9月初め、開業に先立って行われた説明会には、大阪で430人、東京で200人ほどの顧客らが集まり、関心の高さをうかがわせた。
席上、新韓金融持株会社の羅応燦会長は「今から27年前、祖国の経済発展に寄与したいという在日韓国人の郷土・母国愛により設立された新韓銀行が日本の地でアジア金融機関としては初めて、現地法人として設立するという快挙を成し遂げた。新韓銀行の設立メンバーの1人であっただけに、SBJ銀行の設立は感無量だ。資本金250億ウォンでスタートした新韓銀行がいまや総資産313兆ウォンまでに成長した。韓国同様に日本でも成功神話をつくりたい」と抱負を述べた。
(2009.9.16 民団新聞)