掲載日 : [2003-04-16] 照会数 : 3133
青年会・歴史写真の収集開始 今月下旬、西東京から(03.4.16)
[ 組織活動に関連した写真も収集する ]
7月からは全国一斉に同胞宅を戸別訪問
情報提供も呼びかけ
青年会(寿隆中央本部会長)は今月下旬から在日同胞の歴史写真を収集する活動をスタートさせる。この活動は、2月の中央大会で今年度の主要方針の一つとして取り上げられたもので、手始めに全国で最も早く民団の地方本部が結成された西東京本部の管轄地域から収集活動に入る。
全国規模で在日同胞に関連する写真など歴史的な映像資料を収集するのは、在日同胞社会でもきわめて珍しい。
収集作業の一番最初に西東京地区を選んだのは、奥多摩の小河内ダムの建設に多くの同胞が従事した地域で、多摩川流域の砂利採取、高尾山の地下軍需工場の建設などの土木作業にも関わるなど徴用の歴史が深く残る地域だったから。
地域の古老宅を戸別訪問しながら、写真などを丹念に収集していく手法を取る。また、地方紙に掲載された同胞関連の写真なども集めていく方針だ。
西東京ではまた、どのような手法が最も効率良く、貴重な史料が集められるかを調べる活動にもなる。西東京での活動をもとに、7月からは全国一斉に収集活動をはじめる。青年会が無い地方は、青年会中央のメンバーがキャラバンを組み、近隣地方の青年と協力態勢を取りながら収集活動を行う計画だ。
青年会では、地域の在日同胞史を表す写真を1地方で最低でも50枚以上収集することを目標にしている。
また、各家庭を全て訪問することは不可能なため、同胞らからの映像史料の提供を求めていきたいという。届けられた史料は、コンピュータに取り込み、現物の写真などはすぐに返却する。
集められた映像史料は、青年会が一昨年実施した「われわれの歴史を伝える運動」で収集した1世たちの証言とともに資料化し、3世、4世以降のために残す。
在日同胞の歴史を残す活動だけに、多くの同胞の協力を求めている。貴重な写真を持っている、または持っている人を知っているなどの情報提供も呼びかけている。
(2003.4.16 民団新聞)