掲載日 : [2003-04-16] 照会数 : 6544
土曜学校・21地方本部管内29カ所で(03.4.16)
[ 北海道韓国学園での土曜塾(学校)開講式 ]
奈良、和歌山など新たに
民団…運営マニュアル作成へ
日本の学校に通うオリニ(同胞児童)を主な対象に最小限の民族的素養を身につけてもらう場としての「土曜学校」が、今年も全国各地の民団本部・支部会館などを利用して行われている。93年の東京韓国学園を皮切りに始まった「土曜学校」は、今年新たに開設(再開含む)の奈良、和歌山、福岡など21地方本部管内29カ所に広がっている。全国化に伴い、民団中央では担当教師の連帯と情報交換の集いや、基本運営マニュアルの作成などを計画している。
12日には、北海道、東京、神奈川、福岡など多くの地域で新年度の開講式が行われた。
東京韓国学園での開講式には、過去最高の360人が参加した。学習は10組に分けて行われる。
【北海道】北海道韓国学園の今年度前期の土曜塾(学校)開講式には、オリニの受講登録21人のうち15人と保護者7人が参加した。
初日はハングル文字と韓国語のあいさつを学び、いつものように韓国の童謡を歌った。保護者からの差し入れられたパンと飲み物を食べながら、楽しいひとときを過ごした。
同学園の土曜塾は、年間30週の教育課程で運営される。5月には中島公園へのピクニック、7月にはオリニ韓国語スピーチ大会(東京)への参加、8月には林間学校が予定されている。
【神奈川】民団神奈川・南武支部(徐泰源支団長)での「南武オリニ土曜学校」の「入学式」には、小学生から中学1年生までのオリニ15人が参加、神奈川韓国綜合教育院から派遣された朴容完講師を前にそれぞれウリマル(韓国語)で自己紹介を行った。
今年度は来年3月20日まで毎週土曜日の午前中、ウリマルの勉強を基本に歌、踊り、民族遊びのほか、ピクニックや社会見学などの野外学習も予定している。民団支部と婦人会南武支部(孫福南会長)からは入学者全員にお祝いの文房具と図書券が贈られた。
同支部の土曜学校は10年前から始まった。付き添いの父母が交替でオリニの世話と、終了後の清掃を自主的に分担している。
(2003.4.16 民団新聞)