掲載日 : [2003-04-16] 照会数 : 3300
新韓銀行が収益トップ(03.4.16)
[ 新韓銀行本店で開かれた新韓金融持株会社の第2期定期株主総会 ]
韓国・都銀8行と地銀6行中
職員1人当たり純利益1億2800万ウオンにも
【ソウル】新韓銀行は、82年に在日同胞の民間資本で本国に設立されて以来、韓国金融機関近代化の先駆者としての役割を果たしてきたが、3月末に明らかにされた都銀8行と地銀6行の「2002年事業報告書」を比較・分析した結果、新韓銀行の生産性が最も高いことが判明した。
新韓銀行は労働および資本生産性指標で大部分1位を占めた。職員1人当たりの純利益をみると、新韓銀行が1億2800万ウォンで最も多く、以下、韓美銀行=8600万ウォン、ウリ銀行=8500万ウォン、釜山銀行=7800万ウォン、国民銀行=6900万ウォンであった。
新韓銀行が買収優先権を得ている朝興銀行は、ハイニックス半導体などに対する貸し倒れ充当積立金負担のために5860億ウォンの当期純損失をだし、職員1人当たり損失額が9300万ウォンにものぼり、生産性が最下位に。第一銀行は職員1人当たり純利益が2100万ウォンで、韓国外換銀行は1人当たり800万ウォンの利益にとどまった。
なお、信用評価機関である韓国信用評価は、最近、新韓銀行の会社債をAAA(安定的)と評価している。
その理由として、資産健全性および各種リスク管理、そして財務安定性部門で業界最高水準を維持していることなどをあげている。そのうえで、安定的なブランドイメージと金融持株会社グループ内の自会社間業務協助を通じた効率性追求などを考慮すると今後も良好な水準の収益性を維持可能である、と指摘している。
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新銀行長に申相勲氏
【ソウル】新韓銀行は3月28日の第21回定期株主総会で申相勲・新韓金融持株会社常務を第9代銀行長に選任した。また、続いて開いた臨時理事会では佑燮・対企業支援部長、金喜壽・ロンドン支店長、韓道熙・個人顧客部長を副行長に選任した。
新韓銀行の株式を100%所有している新韓金融持株会社の代表が参席した中で開かれた定期株主総会で、新韓銀行は営業報告を通じて昨年総与信43・2兆ウォン、総受信48・8兆ウォン、BIS(自己資本)比率10・92%、無収益与信比率0・69%、充当金積立前利益1兆602億ウォン、当期純利益5959億ウォンなど、国内最高水準の優秀な実績をあげたと明らかにした。
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新韓金融持株会社・昨年純益6022億ウォンに
新代表理事社長に崔永輝氏
【ソウル】新韓銀行が母体となり2001年9月に創設された新韓金融持株会社の第2期定期株主総会および理事会が3月31日に新韓銀行本店で開かれた。
羅應燦会長は、第2期の経営実績について説明、「グループ全体の資産総額は、銀行と証券、投信などの成長に支えられ、前年対比23・3%増の80兆8000億ウォンにまで成長し、引当金積立前利益は1兆2000億ウォン、新韓銀行と済州銀行、新韓キャピタルの純利益の増加などもあって、当期純利益は6022億ウォンと、高い成長率を示した」と報告した。
第3期業務運営計画について羅会長は「今年の3大重点推進戦略」として「まず、10社にのぼる子会社すべてをグループの地位にふさわしく目標とする市場での基盤を強化していく。第2にワンポータル営業の事業モデルを一層発展させていく。最後に、持株会社体制を同一の戦略方向に向けて整備し、同じ目的に向かって進んでいく一つの会社、すなわちワンファーム(One Firm)型構造に変えていく」と明らかにした。
総会では、朴炳憲、呉文弼、金明浩、金秉柱氏の4人の社外理事を再選任し、兪在根、李英秀、崔寧錫、権英、金建治、朴平造、金一燮氏の7人を社外理事として新たに選任した。
総会に参席した金宰淑民団中央本部団長は、「イラク戦争など今後を予測しがたい経済環境のもとで、より一層会社発展のために努力してほしい」と激励した。
株主総会と同時に開かれた理事会では、崔永輝副社長を代表理事社長に、韓敏起・新韓銀行大阪支店長と宋然秀・新韓銀行信用企画部長を新たに常務に選任した。李仁鎬・前新韓銀行長は副会長に選任された。
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同日夕、新韓グループに投資している在日同胞株主の集まりであるファースト倶楽部の第14回定期総会と会員の夕べ行事がロッテホテルで開かれた。
(2003.4.16 民団新聞)