掲載日 : [2009-11-26] 照会数 : 7022
北核問題「一括妥結方式」推進 韓米首脳会談
[ 首脳会談後に共同記者会見した李大統領(右)とオバマ米大統領 ]
【ソウル】李明博大統領とオバマ米大統領は、19日の青瓦台での韓米首脳会談で、李大統領が先に提案した北韓核問題解決のための「グランド・バーゲン(一括妥結方式)」の必要性で一致し、その具体的な内容と推進方法について緊密に協議していくことに合意した。
首脳会談後の共同記者会見で、李大統領は「韓米両国が北韓核問題や対北韓関係において、いつにも増して緊密に共助していることを満足に思っており、6者会談を通じた完全かつ検証可能な北韓核廃棄に対する確固たる意志を改めて確認した」と強調。「北韓がより良き未来のため、提案を受け入れることを希望する」と述べた。
オバマ大統領は、「北韓に段階的に見返り措置を与えてきた過去のパターンは繰り返さない。北韓が具体的で後戻りのできない措置を通じて義務を順守し、核開発計画を放棄するならば、米国は経済的支援を提供し、北韓が国際社会と完全に統合できるよう手助けする」と表明、北韓との直接対話のためボズワース北韓政策特別代表を12月8日に訪北させることを明らかにした。両首脳は、北韓住民の人権問題改善に向けて努力することでも一致した。
両首脳は、両国が「これまでにない最良の関係にある」との認識で一致し、韓米関係をさらに発展させるための具体策を協議していくことで合意した。「核の傘」と「拡大抑止」を含む強固な韓米安保体制を再確認し、6・25韓国戦争勃発60周年にあたる来年に外交・国防長官による初の「2プラス2会合」を開き、同盟関係の発展を目指すことにした。さらにオバマ大統領が提唱する「核なき世界」に向けて連携を強めることで一致した。
両首脳はあわせて、韓米自由貿易協定(FTA)が持つ経済的・戦略的重要性を改めて確認し、FTAの早期批准に向けて努力していくことにした。
(2009.11.25 民団新聞)