掲載日 : [2010-01-27] 照会数 : 7840
<布帳馬車>気づいてくれました!? 蓮舫さん
「欲しければ帰化すればいい」。地方参政権問題でこんな発言が続く。「保守の重鎮」になった元経済産業相の平沼赳夫氏も、民主党の花形である蓮舫参議院議員もそれが持論だ。
蓮舫議員は台湾人を父に日本人を母に東京で生まれた。日本国籍は改正戸籍法による国籍選択ではなく、あくまでも「帰化」による取得なのだとか。察するに、より積極的な意思を持って日本国籍を得たと言いたいのだろう。「帰化すればいい」は、そんな彼女なりには筋が通った言葉なのかも知れない。
だが、平沼氏はそういう蓮舫氏に対し、事業仕分けを非難しながら、「元々日本人じゃない。キャンペーンガールだった女性が帰化して日本の国会議員になり、事業仕分けでそんなことを言っている。そんな政治でいいのか」と言い募った。台湾のよき理解者として勲章までもらった平沼氏も本音はこれである。
この発言にノーコメントを通している蓮舫氏は、実際はどう受けとめたのか。日本籍になって4半世紀、キャンペーンガールは22年前、議員に当選してから6年。来歴をあげつらった悪罵は、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」のレベルを超えている。
蓮舫氏は気づくべきだ。「帰化すればいい」はほとんどの場合、「外国人(元も含めて)は黙ってろ」と同義であることを。平沼氏にはまさに、外国人を帰化によって屈服させ、2級市民に甘んじさせようとする心根がある。蓮舫さん。あなたの頭上にもあるガラスの天井は、出る杭は抑えても雨から守ってくれる代物ではありませんよ。(J)
(2010.1.27 民団新聞)