掲載日 : [2010-02-24] 照会数 : 7201
<青年会中央大会>韓・日の懸け橋担う
[ 朴善貴会長 ] [ 大会には近年、女性代議員が目立って増えている ]
閉塞感打破へ結束強化
新会長に朴善貴氏
青年会中央本部(金宗洙会長)は20、21の両日、東京・港区の韓国中央会館で第31回定期中央大会を開き、①地方参政権獲得運動②「韓日懸け橋事業(仮称)」③地方本部再建の3点について重点的に取り組んでいくことを決めた。
地方参政権獲得運動はこれまで同様、集会やシンポジウムに重きを置いて、付与促進に向けた世論喚起を図っていく。また、ネット上で目立つ反対派によるネガティブキャンペーンに対しては、それに反論する肯定サイトの構築を急ぐ。
もう一つ、「韓日懸け橋事業」は、青年会が韓国国内と日本の青年の間に立って3者ネットワークを構築しようというもの。韓国併合から100年という年を迎え、「不幸な歴史を乗り越えていくための象徴的な事業としたい」と打ち出した。 分科委員会では「事業の継続性を担保するには十分な準備が必要」と、来年度からの取り組みにすべきだとの声も多かったものの、最終的には全体会議での採決で承認された。
地方本部再建は集中戸別訪問と、その成果に立っての青年母国研修会が2つの柱。3カ年計画で取り組む。今年は具体的な対象地域を決め、6月から7月にかけて集中的に戸別訪問を行う。
9月下旬には新規青年の発掘も兼ねた母国研修会も予定している。第1期は11年1月まで。まず、5地方本部の再建を目指す。09年度は福島と滋賀で再建を果たし、現在16地方本部。10年度も愛媛での再建活動が着々進められている。
任期満了に伴う役員改選では、新会長に朴善貴氏(32、中央本部副会長)を選出した。朴新会長は、「在日社会の閉塞感を打破するのは私たちしかいない。多民族共生社会の明確なビジョンづくりを急ぎ、在日韓国人青年の結束をめざす」とさらなる組織拡大への意欲を述べた。
朴会長は京都出身。02年から地元の青年会に関わるようになり、同本部会長を経て、中央本部で2期3年間副会長を務めてきた。
副会長には柳栄鉉(中央)、趙勝済(兵庫)、徐史晃(神奈川)、林永起(中央)の各氏が選ばれた。残る一人は未定。代表監査には金前会長が就任した。同大会は全国各地の代議員85人(定数112人、定足数57人)の出席で成立した。
(2010.2.24 民団新聞)