掲載日 : [2010-03-17] 照会数 : 4998
光化門復元9月には完了 「G20」開催に向け
[ 9月に復元完了後の光化門(予想図) ]
【ソウル】景福宮復元事業の一環として、今年12月に予定されていた光化門復元工事の完了が、主要20カ国・地域(G20)首脳会議の11月ソウル開催に合わせ、9月に繰り上げられる。
李健茂文化財庁長は8日、「G20首脳会議の際、全世界が景福宮の正門であり、首都・ソウルの象徴でもある光化門を、本来の位置と姿で見ることができるよう、工事の完了を早めることにした。今月から楼閣の木造部分の工事に入り、5月には上・下層の屋根を乗せ、6月には楼閣の丹青(宮殿や寺院などの彩色)を施し、8月には仮設の覆いなどを撤去する予定だ」と明らかにした。
光化門は朝鮮王朝法宮である景福宮の南正門として1395年に建立され、豊臣秀吉による壬辰倭乱(文禄・慶長の役、1592〜98年)の際に景福宮とともに焼失。その後、1865年に景福宮とともに再建されたが、日本植民地時代に同地に朝鮮総督府が建設されたことから、1926年に解体、建春門の北側に移された。さらに、韓国戦争(1950〜53年)の時には木造部分が焼失した。68年に修復した光化門が本来の位置や木造建築ではなくコンクリートでの再建だったため、元の位置と姿に戻すため、06年12月から復元工事が始まった。
(2010.3.17 民団新聞)