掲載日 : [2010-03-17] 照会数 : 6460
地方がおもしろい 「韓国訪問の年」イベント多彩に
[ 金潤玉大統領夫人から「韓国訪問の年」広報大使に任命されたキム・ヨナさん ] [ 記者を前に説明をする「韓国訪問の年委員会」の盧永雨運営本部長(右)と韓国観光公社の金栄湖東京支社長 ]
慶州韓流、全州「食」、釜山花火、大百済…
今年からスタートした「韓国訪問の年」。官民一体となって推進する「韓国訪問の年委員会」(委員長=辛東彬ロッテグループ副会長)は3年後に年間1000万人の観光客誘致をめざし、大阪と東京でそれぞれ説明会を実施、多彩な地方イベントの新商品を紹介した。韓国のイメージ向上と地方の活性化を図るのが狙いだ。
1千万人誘致へ説明会 東京と大阪で
「韓国訪問の年」はこれまで、首都遷都600周年を記念した1994年と、韓日共同でサッカーW杯を主催した2002年の2回実施された。いずれも政府主導で1年間の短期間だったことから、今回は成果を高めるため、官民共同で3年間行うことにした。俳優のペ・ヨンジュンさん、フィギュアスケートのキム・ヨナさんの2人が広報大使を務める。
旅行業者らを対象にした説明会は大阪(2月23日、250人)と東京(3月10日、160人)でそれぞれ開かれた。昨年韓国を訪問した外国人観光客は782万人で、このうち日本人は305万人に上った。今年は、外国人観光客850万人、うち日本人は325万人を目標にしている。
「韓国訪問の年委員会」の盧永雨運営本部長は「韓日両国は経済・文化面で互いに影響し合い、身近に感じつつある。今年から3年間の『訪問の年』期間中、韓流フェスティバルや大百済展など、地方では多彩なイベントが行われる。韓国を訪れる観光客には特別なプレゼントを贈りたい」とPRした。
韓国観光公社の金栄湖東京支社長は「7年ぶりに日本に着任したばかりだが、以前とは想像できないほど韓日交流が変貌した。医療観光やクルーズ船など新しいスタイルに目を見張るばかりだ。このような商品を活用してほしい」と協力を依頼した。大阪支社の金容賢支社長は「これからの100年に向け、旅行を通じて歴史や文化などお互いの認識を深めていくことが重要だ」と強調した。
推進戦略のひとつとして、地方の活性化を図るため、全国を網羅した観光商品が明らかにされた。特別イベントとして、▽慶州韓流フェスティバル(9月11〜14日)▽全州韓国飲食フェスティバル(10月21〜27日)▽釜山花火大会(10月29〜30日)▽世界大百済展(扶余・公州、9月18日〜10月17日)が実施される。
ほかにも、大邱のファッションビューティー、蔚山のクジラ祭、光州の味食、江原道のDMZとグリーン・エコ、全羅南道のF1、慶尚南道の桜祭、済州道のオルレウォーキングなど、各自治体でのイベントが目白押しだ。
外国人観光客には記念品をプレゼントするのをはじめ、20カ所の提携ホテルに3〜4泊すれば、1泊無料延泊ができる。コリア・グランドセールと銘打って各種商品を割引するほか、博物館や古宮などの文化施設でも入場割引が行われる。
6月からは、ソウルと慶州、全州を結ぶシャトルバスが無料で運行される。
(2010.3.17 民団新聞)