掲載日 : [2010-03-17] 照会数 : 7835
「歴史遺物」200点慶州・仏国寺に寄贈
[ 性陀大師から感謝牌を贈られる南碩煥さん(左) ]
民団瀬戸支部国際課長 南碩煥さん
聖宝博物館」で展示へ
【愛知】瀬戸市で学習塾を経営している南碩煥さん(76、民団瀬戸支部国際課長)は、東アジアの「歴史遺物」200点余りをこのほど、慶州の仏国寺に寄贈した。10日には仏国寺から會主の性陀大師をはじめとする関係者7人が民団瀬戸支部を訪れ、南さんに感謝牌を手渡した。
南さんは仏教美術に造詣が深く、40年以上前からインドやパキスタン、中国などを訪れては仏像などをこつこつ収集してきた。寄贈したのは、石造彫刻品、金属工芸品、硝子製品など。南さんの友人で、韓国教員大学校の鄭永鎬名誉教授が仏国寺内に建設中の「聖宝博物館」に携わっていることから、寄贈を思い立ったという。
性陀大師は、「仏国寺への寄贈は、韓国と日本の未来的交流の役割をはたすことと思う」と喜んだ。今秋、開館予定の聖宝博物館に、「南先生のコーナー」を設けて展示する。南さんは、「これまで収集してきたものが安住できる地に納めることができたことがなによりうれしい。仏国寺を訪れる人たちの心の慰めになるようにできれば」と語った。
仏国寺には南さんと親交のある日本人仏師、福井照明さん(63)も2月に自ら制作した四天王像4体を寄贈しており、同日、感謝牌が贈られた。
(2010.3.17 民団新聞)