掲載日 : [2010-04-14] 照会数 : 10585
<前半期全国団長会議>創団65周年成功へ全力
[ 7日に韓国中央会館で開かれた2010年度前半期全国地方団長・中央傘下団体長会議 ]
参政権・組織強化・次代育成・財政確立
着実に成果を重ね
民団中央本部は7日、韓国中央会館(東京都港区南麻布)で2010年度前半期全国地方団長・中央傘下団体長会議を開き、前半期の3大重点方針として、①地方参政権獲得運動②組織活性化運動③次世代育成運動の推進を確認するとともに、自立財政確立のための各地方本部・支部会館の有効活用、同胞生活権拡充・権益擁護運動強化、生活相談センターの充実化、海外韓民族代表者会議開催、世界韓人会長大会など在外同胞との連帯強化、韓食世界化をはじめ国家ブランドの普及・拡大に力を注ぐことを確認した。
中央本部の鄭進団長はあいさつで、「今日こそが今年度事業の実質的な出発点であると同時に、来年10月の創団65周年に向けて、民団というブランドを一段と高める始発点だ」と強調し、「創団65周年を視野に、その歴史的な節目をいっそう輝かせるために、まずは今年1年の課題、なかでも地方参政権の獲得に総力をぶつけ、財政基盤の確立に誠実に取り組む所存だ」と強い決意を表明した。(2面に鄭進団長あいさつ要旨)
黄迎満議長と金昌植監察委員長は、あいさつで「民団中央と地方本部、傘下団体が一致団結して地方参政権獲得に拍車をかけよう」「みんなが持てるすべての力を発揮し祖国、同胞社会そして民団のために、さらに努力を」と呼びかけた。
権哲賢駐日大使は祝辞(李赫政務公使代読)で、地方参政権獲得について「民団と緊密に協議、協調して早期実現へ最善を尽くす」とあらためて表明。「民団が中心となり、在日社会が日本社会と共生し、同胞の権益伸長と民族の正体性維持のために継続努力するよう望む。大使館でも全面的に支援する」と約束した。
顧問団を代表してあいさつした朴炳憲常任顧問は、「海外同胞は750万人といわれているが、民団を中心とした在日は、韓国の発展に貢献してきたことを自負していい。民団は来年65周年を迎える。内実を期して着実に仕事をすれば大きなことをなし得る」と強調した。
会議では①地方参政権獲得②組織活性化③次世代育成の3大重点方針を確認するとともに、▽2010在日同胞オリニ・ジャンボリー(第6回)開催▽青年会組織強化と全国化計画▽日帝による韓国強制併合100年シンポジウム開催▽韓食世界化政策への積極対応▽祖国の平和統一促進と研修強化▽同胞生活権拡充・権益擁護運動強化▽同胞生活支援の充実化などについて検討し確認した。
団務報告および団務示達に続く意見交換では、地方参政権の早期獲得へ各地会館に付与を訴える垂れ幕の掲示を含め中央および地方でのいっそうの運動強化を再確認した。朴善貴青年会中央本部会長は青年会組織強化と全国化3カ年計画について、「全国どこに生まれたとしても、在日韓国人が青年会や学生会という民族的な場に触れることを保証することと、青年会活動をつうじて人材を民団社会に還元することを主目的にしている」と説明した。
朴会長はまた、青年会のない地方の青年を対象に9月に韓国で予定している研修会について、「韓国の文化を学びながら、在日社会と民団についても学ぶきっかけとしたい」と説明。各地方本部団長に「もう一度青年層を掘り起こし、この研修会には各地方から最低5人を送ってほしい」と支援・協力を要望した。
今回の会議参加者の4分の1は新人だった。団務報告にさきだち、今年度地方大会・総会で新たに選出された11人の団長中、東京、千葉、埼玉、群馬、新潟、山形、愛知、和歌山、熊本、愛媛の10本部団長(福岡欠席)、青年会中央本部の朴善貴会長、学生会中央本部の金重伸会長、および再選された地方本部団長が紹介された。また出席した前職の東京、千葉、埼玉、新潟、愛知、愛媛地方本部団長および学生会会長に対する感謝牌の贈呈が行われた。
会議参加者は閉会後、北韓の強制収容所の実態と脱北者の家族愛を描いた韓国映画「クロッシング」の特別試写会に臨んだ。
(2010.4.14 民団新聞)