掲載日 : [2010-06-23] 照会数 : 10203
<南アフリカW杯>太極戦士と一体 各地民団でPV応援
[ ギリシャ戦、アルゼンチン戦とも400人余りが勝利の叫びを送った(韓国中央会館) ] [ 青年会、学生会、留学生会が一体となって声がかれるまで韓国を応援した ]
燃えた 信じた
FIFAワールドカップ南アフリカ大会で韓国のベスト16進出を願い、ともに応援するパブリック・ビューイングが各地民団で行われた。東京、大阪、愛知では青年会や学生会が主体となって実施、神奈川、宮城、北海道、兵庫などでは韓国人留学生とスクラムを組んだ共同運営が目立った。また、民団が主催する韓国語講座を受講する多くの日本人も観戦に訪れた。
青年会、学生会、留学生が先頭に
在日韓国青年会(朴善貴中央会長)と在日韓国学生会(金重伸中央会長)は在日韓国留学生連合会(申扶憲会長)との共催のもと、東京南麻布の韓国中央会館で12日のギリシャ戦、17日のアルゼンチン戦をともに声援、交流を深めあった。3団体が共同で催し物を開くのは初めて。
中央会館の大ホールは、韓国代表23人の写真と「行こう!16強、太極戦士よ、あなたたちを信じています」と描かれた大看板をはじめ、壁面には大小の太極旗が隙間なくが掲げられ、万全のステージが準備された。
12日の夕方5時過ぎから都内の青年、学生、留学生たちが赤いシャツをまとって続々と集まりだした。試合開始前の8時過ぎには準備した約300席がすべて埋め尽くされ、100人を上回る立ち見も出る状態だった。
また、民団韓食ネット協議会(朴健市会長)の会員業者から、マッコリ300本をはじめ、飲料水300本、豚足20㌔、韓国のり巻き100本、おにぎり100個、キムチ25㌔、豚キムチ100人分などが提供され、参加した青年・学生らは韓食を味わいながら、応援への腹ごしらえをした。
6時過ぎからは3団体の企画にそってアトラクションが次々に行われた。青年会中央の朴会長は、「民団の青年会・学生会と留学生がひとつになって応援できることはとてもうれしい。声がかれるまで力いっぱい声援を送れば、必ず韓国に勝利を呼ぶ」と呼びかけた。太鼓やケンガリなどの応援グッズを持ち込み、ワールドカップにちなんだジェスチャー、パフォーマンス、クイズ、応援合戦などで会場は熱気ムンムン。
また、人気グループ「BIGBANG」とキム・ヨナが一緒に歌っている、今大会の韓国代表応援歌「勝利の叫び」のダンスを学生会のリードで練習。この後、公式応援Tシャツを賞品とするダンス大会も行われ、試合開始前から盛り上がりを見せた。選手入場がはじまるや大歓声が沸き起こり、愛国歌が流れると、全員が起立し、大合唱。キックオフとともに「テーハンミング」のかけ声が響き渡った。
会場には金賢中総領事、鄭載男副総領事をはじめとする公館関係者も赤シャツを着て応援に加わった。
◆各地の民団会館で
民団の会館を活用したパブリック・ビューイングは各地方でも行われた。大阪では本部会館大ホールで実施。青年会と学生会が共催、韓国人留学生会も加わっての応援となった。民団が後援となったが、2試合とも300人以上が駆けつけた。また、最も同胞が多く住む大阪生野区では生野西支部会館にオリニ学級の児童を中心に親子づれの団員らが集った。
愛知、神奈川、宮城兵庫などでも会館を利用したパブリック・ビューイングが行われた。宮城では青年会が主体となって準備。両日とも150人が詰めかけたが、家族ぐるみの団員をはじめ、県内の韓国人留学生や韓国語講座を受講する日本人も多く観戦した。
親子連れでの観戦が目立った神奈川では青年会がサムルノリの民俗楽器を使って大声援を送った。このほか、韓国綜合教育院でも留学生らが集い、応援を繰り広げた。
◆韓国人ツアー客も
北海道では2試合ともに200人ほどが集まった。12日には、韓国から旅行中だったツアー客20人が「ぜひ韓国戦を民団のみなさんと応援したい」と韓国会館を突如訪れた。団員や留学生と肩を組んでの「応援ツアー」となった。
(2010.6.23 民団新聞)