掲載日 : [2010-07-14] 照会数 : 9183
いい思い出必ず君に 母国と肌で接するオリニ・ジャンボリー
[ ジャンボリーのテーマソングやテーマダンスの練習も ]
本番まであと2週間
リーダー・スタッフ 入念に事前研修
2010年在日同胞オリニジャンボリーにボランティア志願したリーダーと運営スタッフは11日、韓国中央会館(東京都港区南麻布)での事前研修にのぞんだ。リーダーの中には10年前の参加者の成長した姿も。今回の参加予定オリニは331人。リーダーや運営スタッフを含め500人規模になる。8月1日からの本番まであと2週間。全員で「頑張るぞ」と心構えも新たにした。彼らの祭典でもあるのだ。
半数以上が青年会・学生会員
オリニジャンボリーは民団が次世代育成事業として位置づけており、今年から体系化していく考えだ。参加者には民団事業の一つである「土曜学校」や韓国語講座へと導き、成長したあかつきには青年会や学生会にも参加してもらいたいとの願いを託している。
引率副団長を務める中央本部の鄭夢周事務総長は、冒頭のあいさつで「オリニたちにとっては祖国韓国との初めての出会いとなる。子どもたちに感動のメッセージを伝えて欲しい」と激励した。運営本部事務局長を担う丁榮哲文教局長も「ジャンボリーは未来の主人公を育てる事業。オリニたちの模範となり、あこがれる存在になってほしい」と心構えを説いた。
リーダーと運営スタッフは全国の応募者の中から選ばれた。半数以上は青年会と学生会のメンバーで占められていた。今年で6回目の参加となるベテランから初参加組までまちまち。この中には1週間の有給休暇を取って参加するというメンバーも複数見られた。母国修学生も5人、韓国から一時帰日して研修を受けた。ソウルでは約15人がリーダーおよび運営に加わる。
埼玉からのある参加者は「子ども目線は得意」と意気込みを表明。宮城の朴里奈さんは、小学生当時のジャンボリー参加を振り返りながら、「楽しかったので、今度は私が恩返ししたい」と語った。第1回の2001年以来、6回連続となるあるリーダーは、「ホームシックにかかったオリニが、帰日を前に帰りたくないと泣いていた。今年もオリニにいい思い出をプレゼントしたい」と意欲を燃やしていた。
実技では韓国民謡「アリラン」をロック風にアレンジしたテーマソングや、サッカーW杯の公式応援ソングをテーマダンスにした「勝利の叫び」を繰り返し練習した。このほか、自由時間にオリニと一緒に遊ぶウリマルを使った各種ゲームも覚えた。研修会は朝から夕方6時過ぎまで続いた。
ジャンボリーは8月1日から5日までの4泊5日間、ソウル市とその近郊で開催される。
(2010.7.14 民団新聞)