掲載日 : [2003-05-21] 照会数 : 3928
開幕まであと3カ月 ユニバーシアード大会(03.5.21)
大邱と慶尚北道の7都市で
170カ国8500人参加予定
「壁を越えてひとつに、夢を広げて未来へ」 全世界の大学生のスポーツ祭典、第22回夏季ユニバーシアード大邱大会の開幕まであと3か月となった。
「一つになる夢」(Dream for Unity)をテーマに、8月21日から31日まで11日間、大邱広域市と慶尚北道の亀尾、金泉、慶州、永川、慶山、安東、醴泉の7都市、65施設(29競技場、36練習場)で開かされる今大会には、170カ国から約8500人の選手・役員の参加が予定されている。
2001年北京U大会の164カ国・6757人を上回る史上最大規模となり、参加国数は88年のソウル五輪の161カ国を上回る。
最終エントリー締め切りは6月末だが、昨秋の釜山アジア競技大会に続き北韓選手団と応援団の参加に原則合意をみており、戦争が行われたイラクをはじめ、イスラエルとパレスチナ、アフガニスタン、東ティモールなど世界の紛争当事国も参加意向を表明している。135か国からはすでに7618人の選手団の参加申請がなされている。
17歳から28歳までの学生で、かつアマチュア選手だけが出場できるユニバーシアードは、陸上、バスケットボール、バレーボール、サッカー、テニス、フェンシング、体操、競泳、飛び込み、水球など10の正式種目と、開催国が決める3つの選択種目の計13種目が行われる。大邱大会組織委員会は、テコンドーと柔道、アーチェリーを選んだ。
金メダルは陸上(45個)と競泳(40個)の2種目で全体(183個)の半数近くを占め、以下、体操(22個)、柔道(18個)、テコンドー(16個)、飛び込み(10個)、アーチェリー(8個)の順だ。
59年の第1回イタリア・トリノ大会から出場してきた韓国の過去最高位は、95年福岡大会の総合5位。今大会では開催国のアドバンテージを生かし、米国、中国に続き総合3位を目標にしている。
施設・今月末までに工事完了
大邱は95年の第22回大会の開催地に決まっていたが、通貨危機のため誘致を撤回し、2000年7月に再び開催が許可された。大会予算と準備期間は、2300億ウォン、2年3カ月で、釜山アジア大会(1兆2000億ウォン、7年)の20%水準の予算(97年冬季ユニバーシアード茂朱大会は8000億ウォン、5年)。その上、大邱地下鉄惨事や最近の新型肺炎「重症急性呼吸器症候群(SARS)」の影響など悪材料が重なっている。
65競技施設はすべて既存のもので、改・補修にとどめ、メーン競技場は大邱ワールドカップ競技場。
河震奎・組織委事務総長は「競技場や宿泊施設、ボランティアなど全ての分野で準備が順調に進んでいる。地域社会の雰囲気を刷新し、国のイメージを向上させるためにも、今大会の成功を関心を持って見守ってほしい」と要望している。競技場と選手村は今月末までに工事をすべて終える予定だという。
(2003.5.21 民団新聞)