掲載日 : [2010-09-08] 照会数 : 5532
碑の前で慰霊の舞 「浮島丸」爆沈から65年目
[ 殉難の碑前で慰霊の舞を捧げる金一志韓国伝統芸術院のメンバーたち ]
【京都】日本の敗戦直後の1945年8月24日、韓国に帰国する被徴用労働者らを乗せた旧日本海軍輸送船「浮島丸」が謎の爆沈を遂げてから今年で65周年を迎えた。
犠牲となった労働者とその家族を追悼する集会(「追悼する会」主催)が爆沈と同じ日、事故現場の舞鶴湾に面した「殉難の碑公園」でしめやかに営まれた。舞鶴市からは齋藤彰市長が参列した。
追悼する会の余江勝彦会長は、「韓国強制併合から100年という節目の年を迎え、私は日本の若い世代に正しい日本の歴史を伝えることを責務とし、気持を新たに追悼事業を続ける決意です」と誓いの言葉を述べた。
呉榮煥駐大阪総領事は「65周年を迎えた追悼集会が、許しと和解の場となることを願います」と述べた。また、日本政府を代表して長妻昭厚生労働相から寄せられた追悼のメッセージも読み上げられた。
最後に金一志韓国伝統芸術院のメンバーが慰霊の舞を捧げ、400人の参列者全員が浮島丸の沈んだ海に花を捧げて黙祷した。
献花の輪には民団の王清一京都本部団長、金英王舞鶴支部支団長、河久子婦人会京都本部会長らも加わった。
(2010.9.8 民団新聞)